誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

消費の多様化!

皆さん、おはようございます!
サラリーマン時代はあまり気に留めなかった名刺ですが、自分で事業を行っていますとどうすれば効果的に何を行っている会社か、そして自分自身が何ができる人物であるのか表現できるのかを気にするようになります。やはり名刺とは大事な営業ツールですね。



いままでのビジネスモデルの真骨頂といえば、大量生産と大量消費を前提にテレビCMなどに広告宣伝費を大量投下することであったと思います。マスマーケットを対象として規模の経済を追求することが効率的と思われてきました。しかし、情報技術の進展により、そのビジネスモデルも曲がり角を迎えていることが顕著になりつつあるようです。


消費者が大衆を前提とする情報よりも、SNS(=交流サイト)など信頼できる知人から勧められる商品やサービスを試してみる消費行動が当たり前になっているからです。それは、個人ごとの嗜好や消費が主流になりつつあることを意味しており、いままでの様に大衆品に甘んじてきた消費行動が明確に転換していることを強く認識する必要があります。


特にこれからの時代の消費者の中心を担っていくであろうミレニアム世代や、その下のZ世代ほど顕著であり、地球資源、気候変動などの環境や健康に対する意識が強いと言えます。これも情報が瞬時にSNSにより入手できるからであり、情報に対する感度が40歳代以上の世代に比べれば、格段に研ぎ澄まされているということが出来ます。


しかも、その40歳代以上の世代が企業の中枢を担っており、未だ従来のビジネスモデルに固執しているように見受けます。企業の変革していく速度を考慮しますと、10年先を見据えながら経営方針を定めて行かなければ、速まる時代のスピードに付いていけないのではないでしょうか。特に意味性が問われる商品を提供する企業は尚更のことでしょう。


商品には、消費者にとって機能性と意味性を重視する商品に二分されると考えています。機能性商品とは、消費者個人の嗜好に拘わらず効率性や利便性といった機能が重んじられる商品であり素材や携帯電話などが含まれます。一方、意味性商品とは消費者にとって自らの暮らしを彩る嗜好性の強い商品であり、多くの商品がこちらに分類されます。


ビールや化粧品などが意味性商品の代表格であり、最近ではマスマーケッティングから消費者個々人を対象としたターゲットマーケティングに転換する企業も出現し始めています。消費者個々人の嗜好に応じたオリジナルな一品を送り届けようという潮流であり、これも情報技術の進展がなせる技であるということが出来るでしょう。


ビールなどは、若者ほどアルコール離れが顕著になっているそうです。その様な中で、大手ビール3社の経営方針の違いが明確であり面白く受け止められます。キリンビールは、その様な消費低迷に対して、大衆品としてのビールではなく、食卓を彩る少し値段は高いかもしれませんが美味しい多様なクラフトビールの商品開発に力を入れています。


これに対して、アサヒビールやサントリーは、未だに海外同業他社のM&Aによるグローバル市場でのシェアを高めることに凌ぎを削っています。すでに気が付かれている方もいらっしゃると思いますが、ビールほど嗜好性の強い商品を大量生産と大量消費を前提としたビジネスモデルに固執していては10年後の時代に付いていけなくなるでしょう。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する