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働き方改革の本質!

皆さん、おはようございます!
アウトドアブームが高まっており、真冬でも連休になるとキャンプ場は盛況のようです。
かという私も、若かりし頃に家族を連れて散々キャンプに高じてから暫く遠ざかっていましたが、最近また還暦を迎える兄に連れだされる様に頻繁にキャンプを楽しんでいます。



昨年は、働き方改革法案の成立、経団連中西会長やトヨタ自動車豊田社長からの日本型雇用慣行の見直し発言など、雇用問題に目が向けられる1年間であったと思います。そして年も改まった今年は、いよいよ具体的な雇用慣行の見直しに向けてメスが入れられていくのではないかと思います。日本の経済の閉塞感は、雇用問題にあると考えています。


中西経団連会長の年頭インタビューによれば、日本経済が抱える課題は政府主導で解決できず、経済界が自ら新しい経済構造を創っていくべきことを指摘しており、その中で新卒一括採用、終身雇用、年功序列型賃金が特徴の日本型雇用制度全般の見直しを示唆しています。日本型雇用が効果を発揮した時期もありましたが、いまは矛盾を孕んでいます。


一方、新春のテレビ放送を見ていますと、香川編集長が豊田社長にインタビューするトヨタイムズというコマーシャルに目が留まります。昨年、トヨタ自動車がクルマの会社からモビリティ(=移動)の会社になることを宣言して目を惹きましたが、今年はその構想を更に進めて「コネクティッドシティ構想」へと進化させています。クルマから街へです。


構想の詳細は先日米国で開催されたCES(=電子機器の見本市)で公表されましたが、街づくりとなると自動車会社であるトヨタだけでは出来ないため、豊田社長は「仲間づくり」「この指とまれ」と呼びかけ続けています。そうなんです、日本の企業の多くは専業での成功体験が強いため、その殻を打ち破らないとイノベーションは起きません。


日本型雇用慣行と相まって、日本の企業は一つの専門分野を掘り下げ、自らの商品のクオリティを高めて行くことには長けていますが、イノベーションを起すような新たな商品を創っていくためには、いままで築き上げてきた官僚的で分業化された硬直的な縦割りの企業組織の中からは生み出しようがありません。同質性が高い企業文化の弊害です。


企業自身が、現在の社会の課題を見極め、そこに新たな社会の意味を付加することにより自らの進んで行くべきビジョンを明確にしていく必要があります。しかも、新しい社会の意味の定義付けは、専業する自らの事業領域を捉えなおす必要があることを忘れてはなりません。自らの専業領域は、既に社会の課題が解決されておりモノが満ち溢れています。


このことは企業組織の内部にも言えることであり、分業体制により専門特化された部署単位では、その領域の専門性を極めることが出来ても、部署間に落ちている課題を拾い上げることは出来ません。全体を俯瞰して、新しい社会の意味を捉えながら、必要な社内外資源を縦横無尽に繋ぎ合せて、新たな商品を創出していける人財が望まれています。


私の大手化学メーカーの経験ではありませんが、10数年前でさえ行き過ぎた分業化された縦割り組織に限界を感じましたが、いまではモノが売れなくなっている中でそれが更に蔓延っており、そこで働く人たちは疲弊する一方だと思います。働き方改革の本質は、長年続いた日本型雇用慣行の是正とともに組織をフラットにしていくことでしょう。


今日もありがとうございます!
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