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新しい時代の企業の在り方!

皆さん、おはようございます!
長いお正月休みも、今日までという方が多いのではないでしょうか。このお休みの間に英気を養い、心機一転、明日からの仕事を頑張ろうという気持ちに切り替わっていることでしょう。今年は東京五輪も開催され、私たちの心も晴れやかな1年となるでしょう。



いまの日本型雇用は、モノが充ち足りない社会において、それを企業が経済合理性に則って充足すべくデザインされた一つの形態であるということが出来ます。特に日本の場合は、欧米企業をベンチマークとして、いかに効率良く品質の良い商品をアウトプットするかに傾注してきたため、新規事業創出よりも生産効率に重きが置かれて来たと思います。


その為、ゆりかごから墓場までではありませんが、企業というお家に学校を卒業してから定年退職を迎えるまで仕え、企業という文化に染まりながら一心に自らの企業の為に働く愛社精神にも似たモチベーションを前提として疑問を抱くこともなかったと思います。
自由主義を謳いながらも、企業組織には未だ社会主義的な余韻が残っているようです。


一方、留まる事の知らない経済合理性を追求する為に、未だに分業化と専門分化を突き詰めています。企業は中央集権的な組織運営体制を採っているため、余りにもの行き過ぎた分業化と専門分化により全体最適のバランスが崩れ、組織としての整合性が取り難くなっているように見受けます。その様な中で、モノが充たされた社会が到来しています。


企業は同業他社との競争に打ち勝つために、価格競争という坩堝の中で凌ぎを削っていますが、そもそも経済合理性を追求し過ぎ、ある臨界点を超えると規模の経済から、規模の不経済へと向かわせてしまうことは良く知られたことです。いまの社会は、比較的景気が良いと言われながら、私たち生活者に実感がともなわない理由はそこにあります。


いまの企業は、過去の成功体験で為し得た商品に拘り生産性を追求ばかりしていずに、やはり社会に必要とされる新たな商品の創出をしていかなければなりません。機能としてのモノから、生活者個人個人が受け止める商品に対する意味が重要となる時代です。今までの様に大量に商品を供給する時代から、少量を多品種供給する時代に転換しています。


中には、携帯電話のキャリアが提供するサービスの様に、提供するサービスが機能性である企業は、その商品に意味性を問うことは出来ませんので、経営統合による規模の経済をグローバル競争の中で繰り広げて行く必要がある業種も存在します。しかし、大方の企業は、新たな社会の枠組みに従って、今の組織体制の在り方の見直しに迫られるでしょう。


その為には、分業体制により細分化された全体最適の組織を是正していく必要があります。働き手ひとり一人が、限定されたルーチン業務をひたすらこなすのではなく、大局的な視点で企業全体を俯瞰し、全ての働き手が新たな商品を創出する視点を持たなければいけません。全体最適から部分最適で柔軟なアメーバー組織の様な働き方が必要です。


いまの組織は、効率性を追求する為に行き過ぎた縦割りの組織システムが横行し過ぎています。それを克服する為には、企業内の部門間、企業間の垣根を下げてやる必要があります。企業組織の情報優位性が高い時代は終わり、情報化社会においては個人でも自由に情報を集められる時代です。企業に帰属すれば効率の良い時代は終焉を迎えています。


今日もありがとうございます!
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