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ヤフーとLINEの統合!

皆さん、おはようございます!
師走が近づき、夜のお付き合いの機会が増えつつあります。日頃、ゆっくりとお話しをすることのない方々と親睦を深める機会でもあります。ご一緒する方の新たな考え方を見出し共感したり、周囲の方から自らの考えに共感して貰えたり、話しが尽きません。



インターネットサービス「ヤフー」を展開するソフトバンクグループのZホールディングスとLINEが経営統合することで合意しました。ライバル関係にある両社が手を組むことにより国内で1億人規模の利用者を持つ巨大企業となります。米グーグルなど「GAFA」と呼ばれる米巨大ITとの競争に単独では勝てないという危機感が背景にあります。


こうしてみますと、いままでの大手製造業において行われて来た規模の経済を追求する戦略は、これからのIT企業においても踏襲され、潤沢な資金を持つ大手企業ばかりが成長に次ぐ成長を実現して行く時代がこれからも続くのではないかと思わされます。しかし、規模の経済といいましても、今までとこれからではその趣きが異なる様に思えます。


確かに、何れのIT系企業もAI(=人工知能)ビジネスを確立するために巨額な研究開発投資と多くのビッグデーター収集に血肉を注いでいますが、果たして我々生活者に対してどの様な便益を提供してくれるのでしょうか。現在の動向を窺いますと、暮らしに関わるあらゆるシーンをAIによって自動化することを目論んでいるかの様に思わされます。


果たして、私たちはその様な自動化された社会を求めているのでしょうか。生活の要所要所では、自動化されていた方が便利だと思われる点もあります。しかし、暮らしの一側面を自動化するのに、生活に関わる膨大な情報を抱え込む必要はなく、部分的な情報を深めれば足ると思います。それだけGAFAも強い野望を持っていると言えるのでしょう。


その意味では、未だ社会におけるAIの適用領域が明確となっていない中で、技術先行型で開発を進めることは、不安定な事業展開とも言えるかもしれません。取敢えず資金決済など、今までアナログであった情報技術と相性の良いファイナンス領域にAI化の白羽の矢が立っているようですが、他の適用領域が明確になる迄には時間を要するでしょう。


情報とはこれからの時代の社会基盤であることは間違いなく、一営利企業が囲い込むにしても限界があり、社会の発展のために広く情報を公開して行くべき性質のものだと思います。GAFAが収集している情報自体も暮しの中の表層的な一部の情報であり、本当に有用な情報はもっと暮らしの中の奥深くまで探っていかなければならないでしょう。


その様な情報を一番よく知る存在は、暮らしの中心に位置する個人であり、その個々人が情報を蓄積する術を身につけ、自らAIを駆使して生活の自動化を試みるようになったときに、社会全体としてビッグデーターを最大限に活用していることになると思います。個々人が情報をブロックチェーンの様な仕組みで共有し合うことも考えられます。


その様に考えますと、いまのIT産業で起きている規模の経済追求はこれまでの時代の名残であり、直観的に必ずしも情報化社会においては経済規模が企業に優位性をもたらすとは考えられず、未だ確立されたビジネスモデルとは言えないでしょう。これから、まだまだ人々が交わることにより新たなアイディアを生み出していく必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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