誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

多様な経済が豊かさを育む!

皆さん、おはようございます!
今まで携わってきた不動産開発、M&Aといった業務が自身の礎となっています。何ら共通点がないように見えるのですが、事業に必要な要素を繋ぎ合せながら一つの事業を組み立てていく仕事としてみれば、以外にも似通ったところが多いのかもしれません。



いま都会に住む多くの方々は企業にお勤めになり、自らの専門的な知識を企業に提供することにより、その対価として給料を貰っているものと思います。生活をする上では、その給料として得た対価としての貨幣を媒介として、日用品を購入したり、週末のレジャー費用として費やしたりしています。その意味で、貨幣は生活に欠かせない便利な道具です。


ところが視線を都会から地方地域に移しますと、もちろん貨幣経済が成り立っているのはもちろんですが、それ以外にも自給経済、贈与経済、共有経済といったものが、いまでも成り立っていることをご存知でしょうか。国民経済統計には反映されることのない地域経済ですが、必ずしも貨幣所得の高さが暮らしの豊かさを物語っている訳ではありません。


地方で暮らす人々は企業に勤めながらも、週末には農業を営んでいる兼業農家も多く存在します。その様な家庭では、貨幣で貰う給与以外にも、自らの農地で収穫された作物を貨幣で取得することなく自家消費している訳です。また、豊作であれば日持ちしない作物をご近所さんにお裾分けすることも当然にしてあり得るわけです。これが贈与経済です。


そうやってモノを頂いた側は、頂きっぱなしでは気が引けますので、暮らしの中で多めに作った煮物などをお返しする貨幣では推計できない経済行為が働きます。畑の耕作をする、広い庭の草むしりをするといえば、隣近所さんが出て来てそれを皆で手伝い合うという共有経済がいまでも成り立っています。これがカーシェアリングと同じ共有経済です。


貨幣経済は、貨幣を第三者と等価取引を円滑に行うツールとして考えれば、非常に合理性の高い機能的な仕組みだということが出来ますが、あまりにも効率的過ぎてその取引に際して当事者間においてこころ通わせることがありません。こころ通わせることなく、機械的に取引遂行できるところが、いまの経済をここまで発展させる一因にもなっています。


それに比べて、自給経済、贈与経済、共有経済は、一定のコミュニティにおいて人間関係が成立していることを前提として成り立っている経済行為だということができます。モノを頂いたままでは気が咎めるから、お返しをしなければならない。人が困っていることがあれば、地域の皆でそれをお互いに助け合うという、人間としてあたり前のことです。


いまの社会を見ていますと、少しでも多くの貨幣を得ることばかりに終始してしまい、それが唯一無二の労働観であるという考え方に偏り過ぎているのではないでしょうか。それだけでは、人間関係が殺伐としてしまい、経済合理性を追求しているようで、実は経済非合理性をも同時に惹き起しているように思えます。貨幣経済の限界だと思います。


社会の中には貨幣だけでは解決できない問題が往々にしてあり、それを貨幣で解決しようとする風潮に無理があります。生活を営んでいく上で、まずは健全なコミュニティと人間関係が存在しているべきであり、それを踏まえたところで貨幣という便利な道具を使う必要があります。個人経済に留まることなく、企業経済においても言えることでしょう。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する