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新たに事業を起こすということ!

皆さん、おはようございます!
多くの事業者が新たな事業を立ち上げようと取り組んでいます。私が支援させて頂いているお客様たちも、みんな既存の事業を営みながら新たな事業への転換を図ろうとしています。事業を続けるということは、新たな事業を生み出し続けることかもしれません。



旧知の友人から久しぶりに電話が掛って来ました。聞けば、以前より温めて来たスポーツウエルネス分野でのデータ解析技術を事業に繋げていきたいとのこと。彼は、東京大学を卒業後、米国の大学院を修了したデータサイエンティストの先駆けであり、IBMで職に就いた後も、フリーランスで様々なシステムを構築してきた聡明なエンジニアです。


その技術力には、素人の私でも舌を巻くほどの卓越したものがあるのですが、どちらかといえば今の社会で自らの腕を試したいという感覚が強い様に感じます。なにか事業を進めるのにあたり先端の情報技術が必要なら是非ともお願いしたいところですが、持てる技術ありきで事業を創っていくことは、どこか腹落ちしないものがあります。


最近、仕事でお付き合いのある元建設会社出身の不動産企画開発に長けた3つほど先輩の方がいらっしゃいます。以前は、某ブライダルチェーンの式場開発で日本全国を東奔西走していたようで、どこから見ても開発屋としての雰囲気を醸し出しています。最近では、社会貢献という大義名分を打ち立て太陽光発電の開発に勤しんでいます。


確かに持続可能な社会を創っていく為には、多くの二酸化炭素を排出する化石燃料による発電や人知を超えた原子力発電ではなく、再生可能エネルギーにシフトして行くことが必要です。ただし、その太陽光発電も、少々、乱開発の様相を呈しており、自然環境の維持にも配慮しなければ、本来の持続可能な社会にはならないものと思います。


お二人とも、それまでの経験に裏付けられた知見に基づいて新たな事業に邁進しようとしている姿は、前向きであり好感を持てます。各々が考える来るべき社会を想定しながら、事業に取り組んでいるところは職業人生として理想的であるとも言えるでしょう。しかし、ややもすると自らの知見を生かすことが先に立っている様にも見受けます。


新たな事業を起こすに際して、この来るべき社会を構想することと、自らの知見やら経験を生かすことのバランスが実は難しいものと思います。あまり自らが出来ることにウエイトを置きすぎますと利己的になってしまいます。本来あるべき姿は、利他的であることであり、社会の為、他者の為に如何に貢献できるかという視点が不可欠でしょう。


この利他的である為には、漠然と社会のニーズをつかむのではなく、自身の身の回りに存在する人々が感じている課題を捉えることが大切だと思います。それは自分自身の満たされない欲求に気付くことであり、翻って、自らが満たされないことは多くの人々も普遍的に同じ様なことに満たされていないものではないでしょうか。


企業とは、社会の課題を事業を通して解決していく社会の公器だと思います。社会の課題を見い出し、それを身近な人と共有することにより確信し、その疑問の輪が広がっていくなかに新たな事業の可能性があるのでしょう。これからの時代、どの様な社会が理想的なのか、そろそろその輪郭がおぼろげながら固まりつつあるように感じます。


今日もありがとうございます!
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