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人々が主体の社会!

皆さん、おはようございます!
ラグビーワールドカップも決勝戦を残すのみとなりました。日本、それも地元調布で大会が開催されたこともあり、にわかラグビーファンとして日本チームを応援してきました。多くの国民が日本のチームのために心を一つにして応援している姿は素晴らしいですね。



今までは、社会の不便という問題を科学技術の発展に裏付けられた新たなモノを大量に生産し供給することにより解決してきた時代ということが出来るでしょう。その為に、規模の経済を追求する生産体制を確立し、単純反復生産する多くの仕事が人の手から機械へと渡り、人の仕事はその機械を最適に稼働させるための仕事へと変容してきました。


どちらかといえば、人々よりも企業を中心とした社会が形成されており、行政も護送船団方式ではありませんが、企業への便益を優先することにより、結果的に国民の所得増加を後支えする経済政策がとられてきたと言えます。その結果、私たちの生活様式や行動パターンは、朝の通勤ラッシュなど企業の都合により規定されてしまっていると言えます。


企業中心社会では、あらゆることを分析、カイゼン、標準化を通じた複雑で高度な全体最適システムへと置き換えています。しかし、先の台風19号の来襲ではありませんが、そんな完璧と思われている全体最適システムも、私たちの想定し得ない不慮のアクシデントに対しては儚く脆いものであり、完全なシステムではないことに留意が必要です。


今まで、私たちの物質的な生活を豊かにし、安心で安全な生活を享受できる社会システムであったからこそ、そのシステムの中で生活を営んでいく上で多少の不都合には我慢をしてこれた訳です。しかし、それが機能不全を起こしていることが明らかになる中で、私たちは現在の社会の仕組みが万全でないことに疑問を抱きはじめているものと思います。


バブル経済崩壊後、失われた20年と言われていますが、生活者にとって実感のともなわない低い経済成長が続いています。企業の先行き不透明感が強まる中で、新しい事業の機軸を打ち出せないでいることもありますが、それと同時に財務テクニックに偏った内向きの経営政策により捻出した空前の利益を労働分配(=給料)していない現実があります。


現在はラグビーワールドカップ、来年の東京五輪・パラリンピックを控え、消費者心理も前向きに捉えている状況にあると思いますが、2021年以降は企業セクターの業績不振が一気に顕在化してくることが予想されることから、生活者も今までの様に安穏としていられなくなると思います。財政出動による景気対策も効果が期待できないでしょう。


それは、戦後培ってきた経済や社会の仕組みが飽和しており、今までの延長線上でこれからの社会を捉えることが出来ないからです。今まで人々に疎外感すら与えて来た社会システムを直視して、私たちにとって本当に望ましい期待すべき社会へと変革していく必要があります。こころの扉を通して見た時に、人々が疑問に思う点を改変していく作業です。


その様な変革のプロセスを通じて、これからの時代の新たな需要が創造されて行くものと思います。それを事業を通じて解決して行くところに、企業にとっても新しい事業の可能性が見だされることでしょう。その為には、この社会で生活する人々が、自らの視点で期待すべきあるべき社会の姿を思い描き続けることが不可欠です。


今日もありがとうございます!
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