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時代の転換期を迎える社会!

皆さん、おはようございます!
浅草にありますしゃぶしゃぶ専門店から後継者に事業を譲りたいという打診がありました。まだ、どの様な業績の事業であるかわかりませんが、いままで続けてこられた少なからず社会にとって意味のある事業を後世へと受け継いで行きたいものです。



20世紀は、自動車や家電といったモノが次々と発明され大量生産されてきました。モノが不足する時代に、人々は少しでも暮らしを便利で豊かにすべく、技術に裏付けられた新たなモノを創り出していくことに傾注した世紀であったということが出来ると思います。解決すべき問題も多く、それを如何に解決していくかを見い出していく時代です。


モノを大量に供給していく為の方策として、労働力や資本を集中させる株式会社という企業組織を生み出し、従順で勤勉な労働者を大量に必要としました。そのことから、教育の現場では、正解を導きだす能力を持つ偏差値の高い人を大量に供給することに力が注がれて来ました。没個性で、画一化された多くの人財を社会に輩出してきたといえます。


ところが、モノが社会の隅々にまで行きわたり、モノによって社会の課題の多くが解決されていく中で、如何にモノを通して社会の問題を解決していくかということよりも、いままで築き上げてきた物質文明の枠組みやシステムが人々にもたらす「意味」が問われるようになっています。モノによる豊かさから、こころの豊かさへの移行といえるでしょう。


これまで望ましいとされてきた考え方や行動様式が急速に時代遅れなものになりつつあります。企業において、これまで優秀だと考えられてきたのは勤勉で従順な労働者だったと思いますが、そういう人たちばかりでは新しい価値観を見い出すことができず、いま社会が直面している閉塞感を打開していくことが難しいことが明らかになりつつあります。


資本主義社会の枠組みが飽和点に達したというよりも、低い経済成長の原因がいままでの機能的なモノの供給を通した産業メカニズムにあるとすれば、それを新しい価値観を提供する産業構造へと転換させていく必要があります。科学の視点でものごとを捉える機能性を追求する価値観から、文化的に人間の心の充足を追求する価値観の時代の到来です。


その様な時代には、生活者ひとり一人がその人らしい人生を表現することが尊ばれます。
自分自身が満足できる人生を過ごしていくために、自らの暮らしを演出していく必要があるでしょう。それは多分に人々の感性に基づくものであり、人々の主観が織り成す社会ということができます。物質文明から精神文明への転換期を迎えていると思います。


産業界は、その様な個人を中心する社会において、いかに人々の生活を演出する商品やサービスを提供できるかが問われるようになると思います。その様な人々のニーズに応えていくためには、いままでの様な供給者が信奉してきた規模の経済は効かなくなり、より人々のニーズにカスタマイズで応えていく必要があります。


情報技術革新により補える部分もあると思いますが、それ以上にいまの産業を支える人々の考え方や行動様式を新しい価値観へと置き換えていく必要がありますし、時間とともに少しずつ置き換わっていくことになるでしょう。これからの社会は、機能性を追求する物質文明から、意味性を追求する精神文明へと変わり行くことでしょう。


今日もありがとうございます!
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