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コ・リビング!

皆さん、おはようございます!
いまの情報の溢れかえった速度の速い社会に身を置いていますと、とかく情報を表面的に捉えてしまい、それを自身の経験の中から判断しがちです。ひとつの事象でも、人それぞれに受け止め方が異なるのであれば、相手の立場に立って理解する余裕が必要でしょう。



不動産事業大手の三菱地所は、住民同士の交流の機会を活発に設けることを売りにした共同住宅の運営を始めるそうです。シンガポールの共同住宅運営会社と合弁会社を設立し、近く都内に最初の施設を開業します。今後、大阪、名古屋などの都市圏にも拡大し、2022年には3千室を開業することを目指しています。


新たな共同住宅は「コ・リビング」と言われる新たな概念の施設です。今日の共同住宅では多くの世帯が同じ建物に居を構えていながら、それぞれの家庭が高い壁に仕切られており、人々の交流が無味乾燥となってしまっているところに社会的な問題として捉えることができます。シェアハウスとも異なる入居者の交流を運営会社が促がすのが特徴です。


例えば、スマートフォンのアプリを通じて、共同住宅の屋上や周辺の飲食店で飲み会を開催することをコ・リビングに入居する住民に呼びかけたりする仕組みです。コ・ワーキングスペースが、異なる職業や仕事を持つ利用者たちが互いのアイデアや情報を交換し、仕事の質を高める働き方ができる場であることに対する住宅版と言えるでしょう。


三菱地所は、シンガポールのコ・リビング運営会社であるハムレットと日本における合弁会社を設立し、過半数を出資しています。いままで共同住宅といえばマンションやアパートの様に個々の住民が居住することだけを目的とした施設となっていましたが、多様化する社会の中で人々の住まいに対する考え方も多様になっています。


住環境を提供する三菱地所としても、その様な新たな社会のニーズを踏まえて多様な商品を提供していくことに迫られていると言うことができると思います。単に施設のみを商品として提供するのみならず、それを基盤としてどの様な暮らしをサポートしていくか、ソフトウエアとしてのサービスにまで踏み込んだ仕組みづくりです。


いまの世の中はスケールメリット追求型の効率性を重視する結果として、生活するためのあらゆる機能がシステマチックに組み上げられる高度に複雑化した社会と言えるでしょう。その中で、人間は社会の分散化されたシステムの歯車として孤立し、個として無意識のうちに疎外感すら感じながら日々の生活を送っている様に思います。


本来、人間とは一人では生きられない動物であり、五感を使って体内に取り込んだ知識や知恵といった経験を改めて社会へフィードバックすることにより、より良い暮らしを育んでいく存在であると思います。その為には、他者と関わりを持つことにより、自身の内面にある抽象的な思いを誰でも理解できる概念として導きだしていく必要があります。


その為には、価値観や考えを共有する者同士が交流し新たな生活の知恵を育む場を意識的に作っていく必要があります。その意味ではコ・リビングやコ・ワーキングスペースといった様な場が増えていくことは社会の流れの必然であり、もっと人々が交わるコミュニティづくりに積極的に目を向けていくことが大切でしょう。


今日もありがとうございます!
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