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副業人財を生かす社会!

皆さん、おはようございます!
10月に入っても暑い日が続きます。毎日を精一杯頑張った成果を実感するためには、日々の積み重ねを続けながら1、2ケ月が経った後に振り返り、初めて感じることかもしれません。樹々も彩づきはじめ、秋もこれから深みを増していくことでしょう。



副業といいますと、兎角、働き方改革により企業がいままでの雇用慣行を見直し、働き手に本業以外の職を持つことを認める、雇用者側の観点からクローズアップされることが多かったと思います。どちらかといえば、働き手がどこで副業するかについては、働き手自身の能力や人脈に委ねられてきた観が拭い去れません。


政策として、地域経済の活力を取り戻すため、副業人財が地方の中堅・中小企業で活躍して貰おうとする動きがスタートしており、塩尻市(=長野県)をはじめとする市町村が試験的に取り組み始めています。人材紹介会社のパソナグループが国からの補助金を受けて、副業人財と地域企業の間を取り持つ斡旋事業に力を入れています。


そして、10月からの新たな動きとして大手不動産開発会社である三菱地所が副業として働きたい人財の公募をはじめるそうです。外部の専門人財の知見やノウハウを積極的に活用していく考えで、いままで旧態依然とした雇用慣行を頑なに守ってきた大手企業までが多様な人財と働き方を求めて門戸を開放する新しい動きとして見逃せません。


副業自体は、これからの少子高齢化や人口減少の傾向にある日本において、労働力をシェアする観点から人手不足の解消策の一つになるといった考え方が為されることが多いと思います。しかし、その様なマクロ経済学的な見方以上に、もっと積極的に働き手個々人に焦点をあててみますと、もっとこれからの社会に及ぼす影響が大きいものと思います。


副業人財は、個人事業者として自らの理念、経験、能力に基づいて自己の裁量で糧を得ていく機会を持つことになります。明日が明確に見通せない社会の中で、自らの夢やビジョンを拠り所として、自律的に自由な仕事に取り組んでこそ自身の審美眼が養われます。この果てしない社会の中に自らの身を委ね、いかに生きていくかが問われる時代です。


そのような環境の中で自らの感性を研ぎ澄ますことが、管理社会で受動的となってしまった慣習を根底から解き放つエネルギーとして、社会に宿っていくことになると考えられます。副業により培った経験が本業である会社に戻って自らの仕事に取り組んだ時に、それまでとは異なる視座をもって捉えることが出来るように思います。


今日、社会が大きく変わりゆく潮流にあるにも拘わらず、屋台骨ばかりが大きくなり過ぎた大手企業がなかなか変革できないでいる状況において、自らを見つめ直し人間として一回りも、二回りも大きくなった副業人財が果たすべき役割は大きいといえるでしょう。いつまでも企業の垣根に守られていないで、自らの意思で立ち上がらなければなりません。


仕事というと、企業内における自身の職務と捉える風潮がありますが、本来、仕事とは自らが糧を得るための「商い」という意味も持ち合わせているはずです。やはり、これからの社会を将来に向けてより良くしていくためには、人々が人生の多くの時間を費やすワークライフの価値観を捉えなおしていくことが早道であるように思えます。


今日もありがとうございます!
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