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副業としての起業!

皆さん、おはようございます!
起業にもいろいろな起業の仕方がありますが、まず一番に心配になるのがその過程で生活をして行くための糧を確保できるかということではないかと思います。その様な中で、副業として起業を試みるスタートアップ企業も登場しているようです。



起業と言いますと、リスクをとって崖っぷちに身を置いて行うものだという印象があります。事業を行うには様々なリスクがありますので、もちろんそれらを回避しながら安定的なビジネスを立ち上げていくことは必要です。しかし、必ずしも自分の生活のリスクまでも抱え込んで行うべきものかといいますと、その様なことはないと思います。


一番良いのは、きちんと自らの生活の糧を確保した上で、精神的に落ち着いて事業に取り組めることが良いに越したことはありません。やはり、自分が精神的に追い込まれますと、目先の売上や利益に捉われてしまい短期的な視点で事業に取り組んでしまいがちで、結果、事業が上手くいかないことが多い様に思えます。


その様なことがない起業の方法として、最近、社員全員が副業として関わるスタートアップ企業が出現しており、産業の新陳代謝への期待が高まっているようです。政府の方針を背景に、従業員に副業を認める企業の動きが広がって来ておりますが、大手企業の本格活用はこれからであり、来るべき副業時代の到来に向けて備えるべき時でしょう。


ネットを活用した高齢者の見守りサービスを展開するジョージ・アンド・ショーンは、日本オラクル、キャノンなど大手IT(=情報技術)企業に勤める本業を持つメンバーにより2016年に立ち上げられたスタートアップ企業です。それぞれの技術やノウハウを生かして人々が健康で長生きできるヘルスシティの実現を目指しています。


女性向けスマートフォンアプリを開発するユニックも社長をはじめ、メンバー10人の全員がNTTドコモやディー・エヌ・エーに勤める副業者です。スタートアップ企業の多くは立ち上げ時に信用力の壁に立ちはだかれますが、大手企業の肩書は多少なりともそれを補完する効果もあるようで、副業の広がりは新たな起業の可能性を秘めています。


優秀な人財が社外で活躍して、一人ひとりの働く価値を高めていくことが、今後はさらに重要になるものと思います。その為には、新しいことに保守的な企業も積極的に副業を認めていくべき必要もありますし、社会のコンセンサスとして副業の意義を認めていく枠組みを作って行く必要がある様に思います。


終身雇用と自前主義にこだわってきた大手企業の多くは、自社の人財を外部に出すことや、他者の人財を受け入れることに慎重です。しかし、これからの時代、自社では賄えない即戦力を確保するために副業により見い出す動きも増えて来ると思います。SCSKなどは、自社の社員に副業を認めるだけでなく、他者人財を副業として受け入れています。


フルタイム勤務が難しいデータサイエンティストなどIT(=情報技術)に精通した優秀な外部人財を取り込み、事業変革や新規事業創出に繋げていくことを狙いとしています。
トヨタ自動車なども、CASE関連のスタートアップ企業と積極的に資本業務提携を結んでいますが、これなども同じ様な考えに基づいているということが出来るでしょう。


新しい事業を生み出していく為には、企業の本業を支える役割としてのルーチン化された業務から離れ、同じ価値観と志をもつ仲間が集まって、それぞれの専門的な技術やノウハウを結集して議論をすることが近道であることは間違いありません。その時に、自らの生活が脅かされていることは害にすらなっても、なんら起業にメリットはありません。


新たな事業の創出と言いますと、スタートアップ企業や大手企業の専売特許の様に受け止められがちですが、副業としての起業が個人が行う生業型のスモールビジネスや中小個人企業のリノベーションであっても良いと思います。それは起業をしようとしている人のタイミングや巡り合わせといったものだからです。


必要なのは、起業をしようとしている人が社会に対して問題意識を持ち、それを解決していく為に自らのノウハウを最大限生かし様々な人々と繋がって行くことだからです。
起業とは、自分の思いで未来の絵を描き、それを実現していくことです。そこには、決断にあたり拠り所とすべき前例はありません。


自ら思い、悩み考え出していくしかありませんが、そうやって一つずつ課題を解決していくプロセスは、雇われ人には分からないスリルと満足感があるものです。多くの方々が副業制度を活用して起業する社会になっていって貰いたいと思います。生活のリスクまで抱え込むことが起業のセオリーであるとする考え方は幻想にしか過ぎません。


今日もありがとうございます!
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