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プロシューマ社会!

皆さん、おはようございます!
これからの時代、日本の社会が活力を取り戻す為には、生活する全ての人々が楽しく生きいきと暮していく必要があると思います。企業中心の社会から、生活者が主体の社会を取り戻し、個々人が思いおもいに遣りたいことを成し遂げていく豊かさが必要でしょう。



人間は生活の糧を得るために仕事をしなければなりません。ただし、いまの社会はその仕事の持つ意味が非常に狭まくなっている様に感じます。戦後から続く英才教育ではありませんが、良い生活をする為には一流の会社に入社しなければならないことから、結果的に幼少期から進学塾へ通い、一流の大学に入学することが最良の選択肢であるが如く。


個々人が持つ多様な感性や生まれ持った能力を充分に生かしきることなく、企業という枠組みに自らを当てはめることにより、その企業社会に通用する能力を高めることに注力することが今までの仕事としての意味であったと思います。しかし、その盤石と思われた企業が社会の枠組みが変容する中で、必ずしも安泰ではなくなりつつあるようです。


世界に名だたる大手一流企業でさえ、今後、終身雇用を維持していくことは難しいことに言及しはじめています。既に新卒一括採用を止め、通年採用に移行することも明らかにしています。企業が日本の雇用慣行を問題視している背景には、本業の成長を持続させながらピラミッド型の階層組織を維持していくことに限界を感じていることにあります。


それはまた情報化社会の中で、イノベーションを迫られる企業にとって、右肩上がりを前提とした分業という組織体制では、これからの事業に必要な独創的なアイディアや考え方が生まれてこないことに対する危機感の表れということが出来ると思います。その為には、働き手一人ひとりが企業の枠組みを超えて自律する必要があります。


今までの企業組織は社員の一人ひとりを統制し全体最適を目指すところにその特徴がみられましたが、その様な企業組織では新たな事業を生み出すような変革は起き得ません。
企業組織の構造をフラットにして、働き手一人ひとりが思いおもい自主的に自らの個性と能力を発揮できる企業内コミュニティを確立していく必要があります。


その様なこれからの企業に求められる人財というものは、形式知を論理的に組み立てて説明する能力だけではなく、未だ前例のない経験をも試行錯誤しながら形にしていく勇気と能力が必要になります。それ自体、今までの企業において社内のコンセンサスを得ながら仕事を進めることに土台無理があります。


企業側にも、見果てぬ仕事を任せる度量が必要になって来ると思います。そこに必要なのは、人を揺り動かすような熱い思いとコミュニケーション能力でしょう。未だ見えないものを互いに理解し、納得していく作業が不可欠です。それを夢やビジョンの共有と言い換えても良いと思います。その様なプロセスを通して仕事を進めて行く必要があります。


この様に考えますと、企業は今までのように必ずしも仕事を提供するものではなく、働き手が仕事を創り出して行くことが必要になります。そうすると、企業と働き手の関係も、今までの様な主従関係から、もっと対等でフラットな関係にしていく必要があります。
働き手から見ますと、雇用されるという感覚が馴染まなくなると思います。


もっと主体的で自律的な仕事としていくことが必要でしょう。そうなれば、なるほど働き手個々人が持って生まれた個性や能力といったものに磨きをかけて行く必要も出てくるものと思います。「個」が仕事を生み出し、そこで得た糧で精神的に豊かな暮らしを営みはじめた時に社会に活力が戻って来るものだと思います。


その意味では、企業はそれらの人財を惹きつけるオープンイノベーションプラットフォームになって行かなければならなくなるでしょう。働き手も、副業に留まることなく、兼業があたり前の社会になって行くのではないでしょうか。その様な働き手をこれからの時代のプロシューマ(=生産消費者)と呼びたいと思います。


生産消費者とは、一昔前であれば農家や家内制手工業を営む働き手のように、自給自足をしていた人々を指しますが、情報技術革新により、働き手はそれとは異なった意味でのプロシューマとへと変化していくものと思います。独創的なアイディアや考え方といった知的生産力を拠り所とした新しい時代の働き手の出現です。


これからの時代、それらプロシューマという働き手が増えて行くことにより、今までの企業主体の社会から、再度、個人主体の社会へと変化していくことでしょう。個々人の思いおもいに自らの感性と能力を生かして豊かな暮らしを営んで行く、そんな社会が間もなく到来するであろうことに期待します。


今日もありがとうございます!
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