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ライドシェア、米ウーバー!

皆さん、おはようございます!
シェアリングエコノミーが取り沙汰されるようになりましたのは、この2年位の間でしょうか。ビジネスの仕組みとしてシェアの考え方が持ち出されるのは目新しさもありますが、元々一昔前は地域内で共有し合うことがあたり前だった様に思います。



シェアリングエコノミー(=共有経済)という概念は「物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み。自動車を個人や会社で共有するカーシェアリングをはじめ、ソーシャルメディアを活用して、個人間の貸し借りを仲介するさまざまなシェアリングサービスが登場している。」と定義づけられています。


情報技術革新により、Webプラットフォームと結びついた共有経済に基づく様々なビジネスの形態を総称してシェアリングエコノミーと言っている訳ですが、共有し合う経済の形態自体は新しいものではなく、今までもレンタル、協働組合、里山などがあります。
改めて共有経済が注目されているのは、行き過ぎた個人主義にあるのかもしれません。


特に若い方々は、生まれた時からゲームボーイなどを一人一台持ち、デジタル家電を使いこなすことに慣れています。ボタン一つ押せば、何でも自分の思い通りに操作することに慣れて育ってきましたが、社会で生きて行くためには人と人が繋がって行くことの大切さを感じはじめているのかもしれません。


また、地球環境を考えた場合、無尽蔵に資源を与えられている訳ではなく、それを大切に使わなければならないという、あたり前の考えを今の社会の問題点として捉えているのかもしれません。その様な若い方々の考えが根底にあり、デジタル化された共有経済(=シェアリングエコノミー)という形態にフィットしている様に思えます。


それが、日本国内だけでなく、世界同時に起きていることが興味深く思います。共有経済は、古き過去のものと思われて来た考え方が、ここに来て改めて注目されているのには、やはり人間として持って生まれたDNAが行き過ぎた社会の枠組みに対して揺り戻しを掛けている様に思えてなりません。


この様に考えますと、共有経済を原型に持つ様々なシェアリングサービスは、これから益々広がりを見せることでしょう。特に、歴史を振り返りますと、移動に関わること、コミュニケーションに関わること、エネルギーに関わるシェアリングサービスは、経済の根幹に関わる領域ですので、私たちの生活の中に急速に入り込んでくるでしょう。


ライドシェア最大手の米ウーバーは、創業して未だ10年を経過していないにも拘わらず、北米のみならず、中南米、欧州、中東、インドなど世界中に、そのサービス網を張り巡らせています。そして、間もなく株式を公開させ、上場時の時価総額は11兆円と新規公開株式としては最大規模に達すると見られています。


ライドシェアとは「自動車を相乗りすることであり、空いている座席を活用し、他者とガソリン代などを負担し合うことで交通費が節約できるため、欧米では安価な交通手段として広く浸透している。インターネットの発達に伴って事業化が進み、相乗り相手の仲介を行うサイトやアプリ、自家用車を利用した有料サービス」を言います。


原型を例えると有償で行うヒッチハイクとでも言うのでしょうか。日本では、未だ道路運送事業法やタクシー業界の壁があって、過疎地などの一部を除いて、このライドシェアが認められていません。それでも米ウーバーは、タクシー大手の第一交通グループと提携して、自家用車ではなくタクシーを活用したライドシェアの仕組みを導入しています。


その第一弾として、第一交通グループの広島市で営業を営むNISHIKIタクシーと組み、タクシーの配車サービスをはじめています。広島でサービスをはじめるのは、外国人観光客が多いため、海外でライドシェアを利用している外国人の利用が見込まれ、普及しやすいことが理由として上げられます。


第一交通グループは、全国34都道府県で約8300台のタクシーを持っており、これから順次、全国へ展開していく計画です。日本の場合、規制により自家用車によるライドシェアが認められていませんが、自動運転が普及する段階で、規制が緩和されるものと思います。自動運転が普及すると、タクシー会社も運転手が必要なくなります。


運転手が必要無くなれば、一気にタクシー業界への参入障壁が低くなるでしょう。リース、レンタカー、カーシェアリングの垣根に違いがなくなるからです。だから、日本のタクシー業界は、将来、自らライドシェア分野に参入すべく、米ウーバーによる本格参入を拒んでいるのでしょう。何れ、日本でもライドシェアは解禁になると思います。


今日もありがとうございます!
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