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自律的なキャリア形成!

皆さん、おはようございます!
4月になって初めての週末です。今年の新入社員の皆さんも期待に胸を膨らませながらも、緊張感が入り混じった身体を休ませ、ホッと一息をついているところだと思います。
30年間続いた平成も終わり、どの様な気持ちで令和時代を背負って立つのでしょう。



最近の若い会社員の意識調査によると、新卒で入社した会社に一生勤め続けようと考えている人は僅かであり、社会のどこででも通用するノウハウを吸収して、機会があれば転職も考える若者が増えているようです。就社意識の中にも、時代の過渡期において企業が永遠に成長し続けるものではないことを敏感に感じ取っているのでしょうか。


モノをつくれば売れた、右肩上がりに成長する時代が過去のものとなったいま、先行きが不透明な中で企業はこれからのあるべき姿を模索している状況にあります。時代は、人々を個性化へと向かわせ、行き過ぎた経済合理性への反省から、社会性や創造性といった、もっと人間主体の社会へと歩み始めています。


その様な時代的な背景の中で、これからの若い方々には企業の論理に惑わされることなく、自律的に積極的なキャリアを積んで行って頂ければと思います。就社した後のキャリア形成を企業に委ねるのではなく、自らの判断で目標を定めそれを一つずつ自分のものとしていくべきでしょう。


会社に入って2、3年もすれば、企業風土や業務内容などが全体観を持って把握でき、それにともなって自らの仕事観というものも理解できるようになると思います。それを軸に仕事をやってみると多くの矛盾を感じるかもしれません。その矛盾が余りにも不合理で、自らの価値観に合わないのであれば、その時が会社を変わる時かもしれません。


いまの時代は、一昔前とは異なり、どこの企業も自ら仕事を創りだせる人材を欲していますし、一つの企業文化に染まった働き手だけではフレキシビリティに欠けてしまい、組織力が弱まってしまうことを理解しています。そうやって会社を変わりながら自らの能力や価値観を知り、またそれを自らのキャリア形成に結び付けて行くことも可能です。


これだけ社会が大きく変化している時代ですから、社会がどの様に動いて行くかあるべき姿を見定めつつ、それと関わらせながら自らのキャリアを確立させて行けば良いでしょう。企業も、その様な自律した人財を欲していますし、その様な人財がこれからの社会、企業を支えて行かなければなりません。


戦後より続いている新卒一括採用、年功序列、終身雇用といった雇用慣行は、経済が右肩上がりの中で企業が成長し続けることを前提としています。それは、ピラミッド型の階層組織が大きくなり続けることを意味します。その前提が崩れ去ったいま、企業もそれらの雇用慣行を維持して行くことが難しくなって来ています。


ピラミッド型の階層組織は、大量生産大量消費型の工業化社会において、決まったものをひたすら作り続ける様な事業においては効率的で適しています。しかし、いま社会が求めているものは自分ならではの個性的な一品であり、その意味では多品種少量生産型の企業組織のデザインが求められている訳です。


それを実現する為には、新たな商品を創出し続けられるアイディア創出型のフラットな組織にしていく必要があります。役職の上下関係で企業が廻って行く世界ではなく、上下関係に関係なくそこで働く人々が自由に情報交換をし合えるフレキシブルな組織です。その様な組織では何よりも個々人の自律性が重んじられる必要があります。


企業もいままでの様な全てを自社内で完結させる自前主義では、これからの不透明な時代を乗り切れないことを充分に理解しています。その現れとして、自動車業界や製薬業界における業界の垣根を越えたアライアンス(=協業)に見て取れます。企業の規模に拘わらず、大手企業がスタートアップ企業とも連携する時代です。


アライアンスとは言いましても、その果実を得る為に司るのはそこで働く人々です。その人々が、自らの企業の枠組みに捉われることなく、自由に他社の人々と協働する中にこそ次なる新たな事業の可能性が存在していると言えます。貨幣としての資本による繋がりだけではなく、人間関係という社会における関係資本が注視される所以です。


これからの時代を背負って立つ若者たちには、いままでの固定観念に捉われず、自らの感性を信じて自分ならではの一歩を踏み出して行って頂きたいものです。戦後経済の歴史を紐解き、なぜ今に至っているのかを理解することも、大局的な視点であるべきこれからの時代を夢見る為にも必要かもしれません。


今日もありがとうございます!
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