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技術革新と社会の変化!

皆さん、おはようございます!
歴史を振り返ると、技術革新が起きた時に時代が大きく移り変わって行くことは、間違いのない事実の様です。ただし、技術が直ぐに普及することは稀であり、そこには試行錯誤と私たちがそれを受け入れる心の準備も必要なようです。



500年という歴史を紐解いただけでも、何が契機となり時代が動いているのかが良く理解できると思います。技術にも様々なものがありますが、社会を揺り動かすほどのインパクトのある技術はある程度限られているように思えます。それは、情報に関わる技術、エネルギーに関わる技術、移動手段に関わる技術ではないでしょうか。


情報に関わる技術は、1445年に発明された活版印刷、1800年代のモールス信号機や電話機といった技術が人々の持つ知的好奇心を刺激し、新たな知を生み出す源泉となっています。社会の枠組みの中で、知識と知識が融合し新たな知識を生み出し、それが民衆の考えとして定着した時に、新たな社会の枠組みへつながる扉を開けることになります。


エネルギーに関わる技術も情報技術の進展があったから為し得た技術かもしれません。1769年の蒸気機関の発明も、それまでの馬や牛の力に頼っていた時代から比較にならない程の便益を私たちにもたらしています。それが蒸気機関車という移動手段に波及し、産業を興隆させるのみならず私たちの社会の枠組みまで大きく変容させています。


翻って、現代に目を向けてみますと、パーソナルコンピューター、スマートフォン、AI(=人工知能)、IoT(=全てのモノがインターネットにつながる)といった情報技術革新の最中にあります。活版印刷や電話機とは比較にならないほどの情報量を私たちにもたらしています。それもパーソナル化や自動化といった特性を持つに至っています。


私たちは、いまや世界中のあらゆる情報を自由に自分のものとすることができ、新たな知識を創出していることになります。それがまた新たな技術を進展させ、その技術を活用した新たなサービスを生み出し、それを利用した新しい生活習慣を身に付けることになるのでしょう。それも信じられない様なスピードで進展しているのではないでしょうか。


ただ思いますのは、新たな技術、サービスと言いましても、その全てを私たちが生活の中に受け入れるのではなく、そこには人間の良識や審美眼とでもいうのでしょうか、社会と個人との相互関係の中で最良の選択をする判断の眼が加わります。私たちの暮らしを良くするということもありますし、何がしかの倫理めいたものも存在する様な気がします。


よく暗黙知(=経験や勘に基づく知識のことで、個人はこれを言葉にされていない状態でもっている)という言葉を使いますが、巷に溢れる形式知(=文章や図表、数式などによって説明・表現できる知識のこと)になっている情報を個人が取り込み、暗黙知に触れて理解されることで、人間は新たな知識を創出するものと思います。


この未だ言葉に出来ない暗黙知こそ、人間の深い経験や洞察に裏付けられた哲学めいたものなのだと思います。時代は日々新しいものに塗り替えられています。私たち人間の総意として世の中は動いていますので、今般の情報技術革新を日々の生活の中でどの様に受け止めるかが、これからの社会の枠組みを規定して行くのではないかと思います。


その様な意味では、私たちは既に情報技術の恩恵の多くを日々の生活の中に取り込み、ライフスタイルまで変えようとしています。働き方改革も一過性のものではなく、仕事そのもののあり方を根底から覆そうとしている様に思えてなりません。誰しもが職場と家庭が分断されていることに疑問を持っているからではないでしょうか。


情報技術はまた、クルマを自動運転という新たな移動手段へ変化させようとしています。
自動車メーカー各社が意義を見い出し、開発に資源を集中しはじめています。あとは私たちがそれを受け入れるのか否かだと思います。電気も再生可能エネルギーの技術革新により供給できる様になれば、電気で走る自動運転車も完璧なものとなるのでしょう。


最後に、財務に長年かかわってきた者として思いますのは、規模の経済を追求する社会の中で培ってきた行き過ぎた資本というものは、あらゆるものがパーソナル化に向かう中で、いままでの様なお金がお金を生む様な世界は鳴りを潜めていくものと感じます。お金本来のあるべき姿は、やはり人間の信頼・信用に裏付けられたものであるからです。


個々人がつながりを求めていく社会に移行するなかで、そこにあるのは信頼関係だと思います。その様な関係が育まれて、はじめてお金が生かされるのではないでしょうか。その意味では、工業化社会の中で興隆した株式会社制度も一つの転換点を迎えているのかもしれません。巨額の資本を集めるための器であることだけがその目的ではないはずです。


今日もありがとうございます!
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