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今あるものを再利用する時代!

皆さん、おはようございます!
イノベーションという言葉を技術革新と理解することが多いと思いますが、正しくは必ずしも技術に限らない革新をも指すようです。イノベーションの語源は、ラテン語のイノバーであり、リニューアルするという意味を含んでいます。



蒸気機関の発明で見られる第1次産業革命も、今般の情報技術の進展による第4次産業革命も、発端は技術革新であることは明らかです。ただし、それらの違いは、モノがない時代に起きた第1次産業革命では、世にない新しいモノが多く生み出されたという点では多くの発明が興されています。鉄道、電話、自動車、家電製品などです。


これに対し、今般の情報技術革新では、既に満ち溢れている商品やそれらにより規定される社会の枠組み(=物質文明)をベースとして、それらに情報技術が融合して多くの新たな付加価値を生み出している進化であるということが出来ます。自動運転・車、電子・マネー決済、ネット・通信販売など、何れも情報+既存商品の組み合わせとなっています。


当然に、既存商品と情報が組み合わされますと、商品に新たな意味(=概念)がもたらされ、それが社会の枠組みとして私たちの行動様式を大きく変化させることになります。
私たちの行動様式が変わるということは、今までの物(=モノ)質文明から自分たちの暮しの豊かさを追求するコト質文明へと変容して行くのではないかと思います。


今後、世に新たに出現する情報機器という製品よりも、それを活用した新たなサービスとしての商品が私たちの生活に与える影響の方がインパクトが大きくなるものと思います。
情報技術の根底にあるものは、私たちの情報伝達方法を大きく変え、またAI(=人工知能)の演算機能の進化による情報処理能力の自動化が急速に進むことにあります。


これらの変化は、私たち生活者の暮らしのあり方のみならず、事業主体(=零細企業から大手企業までを含む)の事業のあり方をも変えていくことになります。その変化の核となるのが働き方ではないかと思います。いまは同じ人物の生活でありながら、仕事と暮らしが分断されてしまっていますが、本来、仕事と暮しは表裏一体であるべきです。


それは、事業主体、特に大手企業になればなるほど、ピラミッド型階層組織により規模と分業を追求してきた為に規模の不経済に直面しているからです。もっと情報技術を活用して時代の流れに対して個々人が感受性を発揮して自由に人と人が繋がれる柔軟なコミュニティ組織に変容して行く必要に迫られているのではないでしょうか。


事業主体はまた、組織内部にある手間のかかる煩雑なルーチン業務をRPA(=ロボテック・プロセス・オートメーション、業務の自動化)を導入することにより働き手を開放し、もっと自由な発想でアイディアを出し、個々人の力量で自律的に仕事を進めていく柔軟な職場環境へと変化させて行くことになると思います。


いまの産業は、大企業をピラミッドの頂点とし、その下に中堅、中小企業が位置する階層型の構造となっていますが、これも情報技術の進展により徐々に互いがパートナーとなるフラットな構造へと変容して行くことになると思います。その意味では、中堅、中小の事業主体も情報技術を採り入れ、事業の付加価値を高めていく必要があるでしょう。


各々の事業主体が、ある事業目的(=タスク)のために、その都度つながり合う柔軟な協働関係が望まれると思います。それは、事業を司っているのが働き手個々人である為、働き手が仕事と暮しの境目なく、自らの持てる力を存分に発揮できる様になれば、自ずと事業主体における仕事の遣り方も変わって来るというものです。


その様な社会が到来すると思われる中で、わが国の中小事業のオーナー高齢化による廃業問題が顕在化していることについて、やはり一度、社会で認知された事業を止めてしまうことは社会の損失だと思います。それは、事業の採算性が厳しい事業であっても、事業を構成している資源そのものは生かせるものであり、事業としての構造の問題だからです。


そのオーナー経営者が引退を余儀なくされていても、その事業を生かしたいと思う働き手は必ずいると思いますので、その様な働き手に上手く事業を承継していくべきでしょう。
そして、その事業を生かし様々なパートナーと協働し、連携して行くことで、新たな可能性を見い出して行くことが可能となるでしょう。


事業主体も結局は事業の理念や目的に賛同した人たちが集まるコミュニティの一つだと思います。そこで生み出される商品の提供を受けたいものと、それを提供したいものが集うプラットフォームなのかもしれません。これからは、いま既に存在する資源をつなぎ合せて、多くのプラットフォームを創りだして行く、再利用する時代だと思います。


今日もありがとうございます!
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