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新しい企業組織のあり方!

皆さん、おはようございます!
多くの人々が働く企業は、年を追うごとに規模が大きくなり、それにつれて分業化が著しくなっており、そこで働く人々は息苦しさが増しているのではないでしょうか。情報技術革新が進展しますと、社会も大きく変わり、企業組織も変容するように思えます。



いまの企業は、自助努力による成長と資本の論理による企業買収により、留まることなく規模が拡大する一方です。株式を公開している企業であれば、毎年企業の経済価値を高めて行かなければらず、そこで働く人々の気持ちに拘わらず、ピラミッド型の階層組織の中で、遮二無二仕事を廻し続けなければならないジレンマがあると思います。


企業組織が大きくなれば、当然に業務を分業化していくことになります。個々の働き手が専門性を高めることにより、企業組織の総体として専門性と総合力といった力を発揮し、企業は自らの競争力を高めて来たと言えます。経済学においても規模の利益を追求することが理に叶っていると信じられています。


ところが、組織が肥大化して行きますと、働き手個々人が上席の判断を仰ぐのに時間を要するようになり、組織全体としてのスピードが遅くなって行きます。また、企業の強さの源泉は働き手個々人の創造力やアイディアであるはずですが、組織が大きくなりますと段々と個々人の意見が組織の中で通り難くなることは良く知られた話しだと思います。


専門分化した分業型組織は、企業を円滑に運営して行く為に間接部門を設けなければならないジレンマもあります。組織が大きくなれば、同時に間接部門も肥大化してしまうデメリットにも繋がって行きます。いま多くの企業が、大量生産型の規模の経済を追求したが為に、規模の経済を通り越してしまい規模の不経済に陥っているのではないでしょうか。


規模の経済を追求する企業組織も、製造業などのようにモノが不足する時代に大量にモノを供給しなければならない社会ではその威力を発揮するものです。しかし、既にモノが生活者に行き渡り、満ち溢れている社会では、むしろ品質の高い商品を効率良く提供し続けることではなく、新たな事業や商品を生み出す変革力が求められていると言えます。


その様な社会的な背景の下で、企業が組織の規模を拡大し続けることは矛盾している様に思えてなりません。消費者が望むコトも、マスプロダクト(=大衆商品)ではなく、パーソナルプロダクト(≒カスタマイズ商品)に移行していることが、特に嗜好性の強い消費財では鮮明となっています。企業もそのことに気付き始めています。


これからの時代の企業にとって、商品のパーソナル化(=脱標準化)、働き手個々人が持つ創造力、アイディアといったものが大きな課題になってくると思います。そこで登場するのが情報技術革新であり、それらを実現する為にどの様に活用すべきかということになると思います。情報技術革新は、企業組織のあり方まで変容させて行く様に思えます。


情報技術には、個人個人が持つアイディアを瞬時に広める機能があります。いまの時代、誰しもが携帯端末を片手に、共感できる情報を入手し、また発信することが可能です。
今までの体制でしたら、情報を組織に行き渡せるためにはピラミッド型の階層構造を持たせる必要があった訳ですが、情報技術を駆使すれば情報を一斉に広めることも可能です。


しかも、それを一瞬のうちに伝えることが出来ます。企業を取り巻く環境も、情報化社会の中で日増しにそのスピードが速まっていることは誰しもが感じていることだと思います。ということは、企業もそのスピードに着いて行かなければ取り残されてしまいます。その為にも、肥大化した硬直的な組織ではなく、柔軟にしておく必要があります。


組織を柔軟に出来れば、そこで働く個々人が互いに柔軟にコミュニケーションをとることが可能となり、個々人が持つアイディア(=暗黙知)とアイディア(=暗黙知)を融合し、新たな考えやアイディアが生まれやすくなります。それは、企業組織の中だけのことではなく、企業の外部とも個々人が繋がって行ける柔軟さが不可欠です。


その意味では、現在の企業における企業間、部門間の垣根を低くしていく必要があります。これらのことは、既に企業も複業を認めたり、フリーアドレスやテレワークによる働き方を導入していることから、気付き始めていると思います。あとは、個々人の創造力とかアイディアを醸成するプラットフォームとしてのコミュニティも必要でしょう。


そのコミュニティの中で、人々が交わり合うことにより、新たな発想が生まれてくるものです。その意味では、個人個人が様々なコミュニティに関わるのが、これからの時代の働き手のあるべき姿だと思います。その中の一つが、いま勤めている会社であるということなのかもしれません。これからの企業は、よりフラットな組織となることでしょう。


今日もありがとうございます!
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