誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

情報化社会への移行期!

皆さん、おはようございます!
いまの社会を見渡しますと、モノ中心の枠組みにおいて培ってきた価値観の中に、これからの情報化社会の枠組みが混在しているように思います。私たちは現実の中で生活しながらも、無意識のうちに新たな価値観を採り入れていくのでしょう。



現在の情報技術が産業革命であると呼ばれるのは、単に情報産業が拡大したり、日常の生活の中で一人1台のスマートフォンやパソコンを手にしているからではなく、それにともない社会の構造が大きく変化していると見られているからです。それは突如やって来るものではなく、先に行って振り返った時に明確に受け止められるものかもしれません。


情報化社会といわれる今日では、既に様々な領域でビッグデータを活用した自動化が始まっています。今後、IoT(=あらゆるモノがインターネットに繋がる)やAI(=人工知能)の進歩によりCASE(=つながるクルマ、自動運転車、カーシェアリング、電気自動車)、フィンテックなどが生活の中に入って来ることが確実となるでしょう。


その様な社会では、いままで慣れ親しんできた習慣が一変してしまいます。今であれば、自動車は自分で運転するものですが、目的地をナビゲーションに設定すれば自動で運んでくれる移動手段となります。資金決済がキャッシュレスになるばかりか、全てのの決済データが使用目的と紐付けられて購買履歴から需要予測を自動で行えるようになります。


情報技術は、人間の行動の結果として蓄積されるデータから将来の行動を予測して、あらゆるモノを自動化させる方向へと進んで行くことでしょう。一方で、人間の独創的な考え方やアイディアといった技術では応えられない知識に対する必要性も高まって来ます。
生産設備ではなく、情報や知識が価値を生む時代が到来する言って良いと思います。


現在までのモノが中心の社会では、大量の労働力と資本力を費やし規模の経済を追求することが社会を成り立たせる暗黙の合意であったと言えます。しかしながら、情報が中心の社会では、情報を蓄積することにより木目細かく需要を読み取ることで、必ずしも規模を追求することが効率的ではなくなり、大量の労働力や資本力が不要となります。


このことは、いままでの企業を中心とした社会の枠組みにおける、終身雇用といった雇用慣行や資本の論理といった考えに少なからずや変化を来すものと考えられます。企業の活動を見ていますと既にその胎動が始まっている一方、いままでのモノ中心社会における慣習が混在している時代の端境期にあるのが、今日の状況だと思います。


情報化社会における新たな枠組みに向けた変化は、これから随所で急速に顕在化してくると思います。それは、日々の生活や経済では従来の社会の枠組みに従った活動を採りながらも、少しずつ来るべき社会の枠組みに向けた営みへと歩み出して行く、私たちは情報化社会をその様なかたちで迎え入れていくことになると思います。


日頃、中小事業者と接することが多いのですが、まだまだその日の資金繰りにも右往左往しているのが現実だと思います。金融機関も一時期のような担保を重視する貸付から事業の将来性を評価した貸付へと、その審査スタンスを変えつつあることを実感しますが、まだまだ緒に就いたばかりでその実行性には限りがあります。


それでも、理想とする事業のあるべき姿を思い描きつつ、現実の事業を少しずつ変えていく努力の積み重ねが大切なんだと思います。中小事業者とは日々の事業活動に忙殺されてしまいます。無駄を排し地に足を付け、来るべき情報化社会を思い描きながら日々の舵を採ることにより、事業が少しずつ変わって来るものです。


大手企業とは異なり、多くの中小事業者では自らの事業の業績を把握できていないことが多く、ここを見える化するだけでも経営者は冷静に正しい判断をするようになります。羅針盤や海図なき航海は、途方に暮れてしまいます。まずは、落ち着いて経営判断できるように体制を築きますと、自然と目的地に向かい始めるものです。


中小事業者も、時代の変化を敏感に感じ取っています。自らが理想とする目指すべき事業の方向を必ず持っており、それを具体的にどの様に実現して行くべきかを考える相談相手が中小事業者には必要とも感じます。中小事業者は、必ず正しい解答を自身の中に持っているものですが、それを具体的な目標として見える化することもまた必要だと思います。


こうやって少しでも多くの中小事業者が変わって行けば、以外に早く情報化社会の新たな枠組みが定着して行くのかもしれません。これからの時代、中小事業者の経済に占めるウエイトが高まって行くものと思います。このような日々の営みを通しながら、少しずつ社会が変化して行くことが現実のイノベーションなんだと思います。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp



*お知らせ*
ブログを書き始めて2年余りとなります。この度、いままで綴ってきたブログをベースとしてamazonから電子書籍として出版させて頂く運びとなりました。お声掛けを頂いたときはビックリしましたが、少しでも多くの方にご覧いただけましたら幸いです。

「電車」で「サクッ!」M&A学習
「電車」で「サクッ!」M&A学習
2019-02-25
Kindle本
×

非ログインユーザーとして返信する