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個人で中小企業を買収する!

皆さん、おはようございます!
最近つくづく思うのが、時代の変革期において新たな事業を生み出す必要があること。
それは、ゼロから1を生み出すような起業というよりも、むしろ自分のできることを時代にあわせて少しだけ変えてあげることにより実現するものだと思います。



これも物事の考え方、捉え方だと思いますが、本当に世の中にゼロを1にするような新たな事業の立ち上げ方があるのであろうか。人間の独創的なアイディアと言われることであっても、必ず新たな発想に経ち至ったバックグランドといわれる経験があり、その経験をベースに少しだけ新たな考え方を付け加えることによるものだと思います。


そのバックグランドなる経験は、ある意味、自分なりの一つの型が完成しているくらいプロフェッショナルなものであって、そこまで一つの分野に通ずると、とてつもなく応用力に長じるものであることは、皆さんも経験則的に理解できると思います。そこまでの境地に至り、ちょっとしたヒントを得るだけで、独創的なアイディアに至るものでしょう。


個人が起業するということは、その様な境地にまで至らないと出来ないものだと思います。だから、自らが充分に理解している特定の専門領域、自分の興味あることで起業すべきであり、間違っても自分に出来ないことや、ただ何となく頭で儲かりそうだからと考えて起業をしてはいけないと思います。


これは大手企業における社内起業(=新規事業)においても同じことが言えると思います。社内起業の場合は、ヒト、モノ、カネという事業資源が既に揃っているので起業しやすいかもしれませんが、それだけではなかなか成功には覚束ないでしょう。新たな事業を成功に導く為には、その事業領域における相当の知見がなければなりません。


スタートアップ企業や中小企業の経営を行っていますと、本当に信じられない様な経営課題が矢継ぎ早に降り注いできます。社内起業であっても起り得る課題は同じ様なものであり、それを組織力に頼らざるに創業者自ら対処していけるかどうかに掛っています。既存事業であれば、専門分化された組織力で対応するだけのノウハウが備わっています。


頭で考える前に条件反射的に課題解決していく位のノウハウが身体に染み付いていなければ起業には覚束ないものと思います。だからこそ起業に先立ち、自らが長年培ってきた得意領域を充分に見極める必要があります。若い経営者のように走りながら学んでいくということもあり得るかもしれません。この場合は好きこそものの上手なり、でしょう。


こう申し上げてしまいますと、ますます起業に対して構えてしまうのではないかと思いますが、長年一つの会社でサラリーマン生活を送ってきた方でも必ず何かしらの得意領域をお持ちではないかと思います。仮に企業の中でゼネラリストとして育って来たとしましても、自らが所属する会社の属する業界のマネジメントに長けていることにもなります。


例えば、ある業界でマネジメント経験のある方であれば、ゼロから1にする起業ではなく、1を10にする第二の創業型の起業を行っても良いのではないかと思います。具体的には、後継者のいない中小企業の事業承継を行って、自らが中小企業のオーナー社長になる方法もあると思います。私の知人でも、その様な方がいらっしゃいます。


私の経験則でもありますが、中小企業は経営管理=マネジメント力が弱く、PDCA(=Plan、Do、Check、Action)によって会社を運営するようになりますと、会社の業績が直ぐに上向いてくるものです。大方の中小企業の経営者は、経理は税理士に任せきりで、財務諸表をまともに見たことのない会社さんも多いのが現実です。


また、例えば対象となる中小企業が持つ経営資源を充分に見極め、それを新たな社会的な需要(=新市場)に応える為のバリューチェーンに組み入れることができれば、既存の事業とは全く異なる新たなビジネスモデルを描き、今までと違う新しい事業展開も可能となります。これを行うためには、一定の事業分野における深い洞察が必要ですが。


これから10年間は後継者のいない中小企業の廃業問題が差し迫った課題としてクローズアップされることが確実です。一方、人生100年時代を迎え定年退職後も働き続ける必要があること、更には時代の端境期にあって企業と雇用慣行が大きく変化していく予兆がある中で、これからの働き手は自律的に仕事に取り組んで行く必要があります。


その様な背景の中で、個人で後継者難の中小企業を買ってオーナー社長となることも、選択肢の一つではないかと思います。起業を目指している人も、ゼロから事業を立ち上げるより1から自由に事業をデザインする方がリスクが小さく現実的ではないでしょうか。社会にとっても、中小企業の貴重な事業資源を失うことなく存続させることが可能です。


今日もありがとうございます!
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