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イノベーションとアート!

皆さん、おはようございます!
情報技術革新により、いままで不便とされていたことが解決されるのみならず、それにより私たちの意識をも大きく変えようとしています。それを見越して事業を創造し、一つずつ実現することにより、新たな社会の枠組みがより明確になって行くでしょう。



これからの社会は今までの延長線上では考えられなくなるでしょう。情報技術革新というエポックメーキングな出来事が、今までの工業化社会では出来なかったことを実現できるようになります。それは企業だけにもたらされるものではなく、広く私たち生活者に多大な影響を及ぼすことになります。


今までの工業化社会であれば、ヒト、モノ、カネといった経営資源を企業に集中させ、規模の経済を追求していました。ところが、情報化社会においては、それら経営資源を企業といった物理的な場に集約しなくとも、分散したまま統合することができる様になります。かつ、少量多品種な個別生産を可能とする様になり規模の不経済が顕在化します。


このことは、私たち生活者が今まで前提としていた社会の仕組みが変容することを意味しており、当然に新たな社会の枠組みにあわせて私たちの意識も大きく変わっていくことでしょう。そして、その私たちの意識の変化が、更に社会の枠組みの変化に拍車を掛ける循環過程に入ってい行くことになると思います。


先日のブログで、キリンビール、パナソニックを取り上げて来ました。各社に共通しているのは、規模の経済を前提とするビジネスモデルに決別して、個客の多様なニーズに対してカスタマイズで対応し得る新たなビジネスモデルを描いて行こうとしている所です。その為に、今までの成功体験を捨て去る意識改革を自社に迫っています。


その様な企業の果敢な活動の結果として、社会の枠組みが少しずつ変化していくものであって、情報技術そのものだけが新たな社会をもたらす訳ではありません。そこには、企業を介した私たち働き手=生活者によるイノベーションが不可欠であることは、説明するまでもありません。私たちが時代を創る作業をともなっています。


今まで築き上げてきた社会の何が正しくて、何が悪いのか。また、新たな情報技術という利器を得て、どの様な社会に変えていく必要があるのかを充分に思慮を深めていく必要があります。それは過去の延長線上にない、道なき道を描きだして行く作業です。今までの時代のように答えが一つではない、多様な考え方を表現していく時代なのでしょう。


その意味では、今までに既に社会のコンセンサスを得て形式化された考え(=概念)の上に新たな考えを載せていくものではありません。未だまったく社会に受け止められていない(=概念化されていない)暗黙の考えの中から自己の信念、哲学を深め、それを社会に表現していく(=社会の認知を受ける)作業が必要となります。


人それぞれ表現方法は多様であって良いと思います。一人の人間として、これからの時代の自らの生き方を誰しもが表現して行かなければなりません。そこには、正解などないと思いますが、大切なのは全人格を注ぎ込んだ審美眼と誠実な態度が必要なのだと思います。その様な活動をアートと呼ぶのでしょうか。


個々人が自らの表現方法を通じてアートを行った結果として、最大公約数的にこれからの時代に相応しい価値観が浮き彫りになって来ることでしょう。それが、やがて時間とともに様々な形にデザインされて私たちの生活の中に溶け込んで行く様になるものと思います。このアート思考がないと、私たちが進むべき道が定まりません。


その中で、情報技術をどの様な場面で活用していくかが定まって来るものと思います。今はまだ、私たちの次なる社会の価値観が定まっていない為、情報技術革新といいましても、どの領域でそれを生かして行くべきか試行錯誤を繰り返している段階ではないでしょうか。そうやって彷徨いながら、新たな価値観を探って行くものなのでしょう。


その間も、情報に関わる科学、技術は日々進歩していくものと思います。それがまた、私たちの社会のあるべき姿を追い求める創作活動へと繋がって行きます。その意味で、科学/技術とアート/デザインは両輪となって廻して行かなければならないのでしょう。
それがイノベーションのプロセスなんだと思います。


科学/技術が社会にエポックメーキングを惹き起し、それを現実社会の中でどの様に活用していくか社会の仕組みを考えるのがアート/デザインだと思います。今までに科学/技術の蓄積は充分に行われてきましたので、これから暫くはアート/デザインを充実させて行かなければならないでしょう。


今日もありがとうございます!
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