誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

これからの組織と人財!

皆さん、おはようございます!
働き方改革により知的生産性を高めていくことが急がれる一方で、人手不足が喫緊の課題となっています。これからの時代、あらためて希少な人財にスポットがあたっていくと思います。人間が織り成す営みが私たちの社会の発展には欠かせないものです。



これまでの時代の仕事とは、企業が規模の経済を追求し、階層組織による運営を採って行くなかで分業化されてきた歴史があります。人財に対しては、自らの専門性を高めることが何よりも優先されて来たと思います。その事業に必要な一部分を最適化させれば、会社全体で見ても最適化が図れていることを前提としています。


本来、事業と仕事との関係は、事業(=商売)=仕事という等式が成り立つことが原点にあるべきですが、いまの多くの企業での仕事を見ていますと事業>仕事という関係式となってしまっています。それは、企業における事業が分業を前提とする為に、働き手自らの職務から事業全体を俯瞰することを難しくさせています。


しかし、これからの時代、情報技術革新により新たな多くの事業を生み出して行かなければならないなかで、再度、事業=仕事にしていかなければならないと思います。
それは、事業を創出するためには、ビジネススクールで教えるような科学的な理屈ではなく、もっと全人格的な思いとか判断力といったものが必要と考えられるからです。


企業に勤めていようと、視野を広く持ち、自らの専門性を活かしながらも事業に自律的に関わっているという姿勢がなによりも大切だと思います。更には、消費者の目線と同じ目線で物事を捉えられる感性が不可欠でしょう。企業の大小に関わらず、その様な人財がこれからの時代の要請となるでしょう。


確かに組織で事業を司るのであれば、その事業を滞りなく廻して行く為には分業化が必要であり、その役割りを担う人財も必要となります。しかし、組織というものは右肩上がりに事業が成長している時に上手く機能するものですが、成長が鈍化すると組織内の歯車の噛み合わせが悪くなってしまいます。そこで働く人財のメンタルも疲弊するでしょう。


これからの事業組織は「大きいことは良いこと」から「小さいことは良いこと」という様に転換して行かなければならないと思います。それは、消費者個々人の求めるものが速度を上げて多様化する中で、規模の経済を追求していては消費者の期待に応えられないからです。分業化を前提とする組織での仕事の遣り方では、消費者との距離が埋まりません。


新たな事業を生み出して行くこと、既存の事業を時代に相応しいものに改編して行くことが時代の要請であるなら、その時代に相応しい仕事のあり方を模索して行く必要があると思います。少なくとも、効率性を追求する分業システムでは全体最適を図ることが難しくなり、末端の働き手まで権限委譲し全員が経営に参加する仕組みに改めるべきです。


そこでは、企業に勤めながらにして、その企業の文化に染まることなく、自らの立ち位置を客観的に俯瞰しながら仕事を進めて行ける自律的な人財が必要となります。企業もその様な人財を分業化という狭い所に押し込む様なことなく、自由自在に社内を動けるように組織を柔軟にすべきでしょう。


これからは人手不足も相俟って、企業は外に人財を求め出すと思います。外に人財を求めるからには、事業=仕事という価値観と能力をもった人財が欲しいでしょう。それと同時に現在の階層組織を改め、もっと柔軟に自分が持てる能力を活かして一人でも食べて行こうとうする人財を育てていく必要があるでしょう。


情報化社会は、個人の意識をも変えつつあります。働き手もそんな矛盾を孕んだ企業の問題に気付き始めています。自らが企業に帰属した生産者(=働き手)であると同時に、生活者(=消費者)であること、なぜ生産者の立場と生活者の立場が乖離しているかについて疑問を持ちつつあると感じます。


理想は企業に帰属しなくとも、自らのスキルを活かして独自に糧を得て行くことでしょう。これからの企業は、新たな事業創出に向けて、異業種やスタートアップといった企業などと柔軟に連携していかないと生き残ることが難しくなって行きます。これからの新たな事業は既存事業と情報技術を融合する新しいサービス事業だからです。


その様な時代の雇用形態は、長らく続いた新卒一括採用、年功序列、終身雇用とは全く異なったものになるでしょう。働き手も改めて目先の仕事について何をするかを考えるだけではなく、将来あるべき自らの姿を思い描くことが必要でしょう。その意味からも、論理的な思考ばかりではなく、アーテスティックな思考も磨く必要があると思います。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する