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PARCO!

皆さん、おはようございます!
愛車N-WGNのタイヤをスタッドレスに履き替え冬支度を済ませました。いよいよ冬本番になることを先取りし、整備工場が混みだす前に今年は早めの準備をと考えました。暑い夏が長く続いた今年ですが、冬は冬で結構の積雪があるのではないかと素人判断しています。



J・フロントリテイリングがパルコ(=PARCO)の苦戦に悩んでいる様です。百貨店事業を除いた非百貨店分野の売上高営業利益率が、2023年2月期で6.6%と2018年2月期の10%を大きく割り込んだままとなっているからです。主因がパルコの業績不振であり、特に地方で要となる若者を取り込めていないことが、その大きな理由となってます。


前期連結営業利益は190億円と前の期の2倍であり、非百貨店事業も118億円と2割近く増えてますが、5年前の2018年2月期と比べると約半分の水準に甘んじています。非百貨店事業を伸ばしたいJ・フロントリテイリングですが、同事業は採算性も同業である高島屋の営業利益率10.1%、三越伊勢丹ホールディングス同6.9%に比べ劣ってます。


背景には2020年に完全子会社化したパルコの業績低迷があります。2023年3月以降の既存店売上高が前年同期比20.4%増えていますが、新型コロナウイルス禍前の2019年同期比ではまだ10%位低い状況です。特に地方店は、JR東日本系の「ルミネ」や「
アトレ」といったターミナル駅に直結する商業施設との競争が激しいことが挙げられます。


パルコは渋谷や心斎橋の基幹店だけでなく、地方にも進出しており全17店舗を運営しています。首都圏以外の地方店は8店ですが、名古屋や広島、静岡の2023年2月期通期の既存店売上高は、2020年2月期比で21~22%も減少するなど苦戦が目立っています。各店舗の老朽化も課題であり、開業からの経過年数は全店平均で29年も経過しています。


地方でも多少の改装はしてますが、施設の古さや立地を理由に最先端ブランドから敬遠されているという事情が見え隠れします。これに対し競合のルミネやアトレの開業からの平均年数は約20年です。駅隣接立地や積極改装で、最新ブランドのテナント誘致を進めている状況にあります。パルコとしては津田沼店、所沢店、松本店を閉鎖することで凌ぐようです。


確かに地方都市を行脚する中で、パルコを見つけると必ず店舗内を視察する様にしていますがパルコの全盛期である30年前の面影がありません。いくら商業施設デベロッパーであるとは言っても一世風靡した専門商業施設の先駆けが、フロア一面に家電量販店を入居させるとは何事かと怒りたくもなります。パルコらしいマーケッティング手法も見失っています。


ルミネやアトレなどJR東日本系の専門商業施設と最新ブランド力で競合したところで立地で敵うわけがありません。パルコ本来の持ち味は街づくりの観点からそこの立地に合致した業態を開発し、独特なプロモーションで消費者心理を圧倒することにあったと思います。しかしながら、今のパルコには在りし日のDNAが引き継がれておらず、面白みに欠けます。


もっとインパクトのある集客できる新しい業態を育て上げることを行ってこなかったから、その付けが回ってきたという感じがします。いまのパルコ社員はサラリーマン化し過ぎてしまっており、一世風靡した時の個性溢れる社員を見掛けることが無くなってしまいました。
きっと当時の社員なら、世界中を武者修行の如く旅してこれぞと思う業態を探すでしょう。


今日もありがとうござます!
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