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失敗を糧とする!

皆さん、おはようございます!
最近は若い頃に比べますと、パワーが随分と落ちてしまったのか苛立つことがなくなり、どの様な時にも穏やかな性格になっています。これも老化現象なのか、様々なことを経験してきて人間が丸くなってしまったのか。いまの方が落ち着いて物事を考えられ良い状態です。



50代も近づいた頃、タブレットなど情報端末をカスタマイズしてお客様に提供する会社を立ち上げたことがあります。あれから10年近く経過しますので、もう一昔前となってしまいます。それまでCFOを務めたITベンチャー企業を東証1部上場企業に売却することになり、開発部隊をスピンアウトさせる必要から様々な検討をした結果の船出だったのです。


同業ITベンチャー企業への売却や旧財閥系企業からの投資などを検討をした上で、開発メンバーの総意で新会社立上げ投資を受けるカーブアウトを選択した経緯があります。当初は代表取締役になることは考えていなかったのですが、それまでの経緯の中で投資家や仲間たちからの当然の帰結の様な形で、私にも正義感が勝ってしまいお受けした経緯があります。


お客様を抱えてのカーブアウトでしたので、それなりの勝算があると考えていたのですが、蓋を開けてみれば話しが遅々として進まず、結局はスポンサー企業から紹介を受けた企業や自分で見出した企業を新たに開拓して、ようやく売上に漕ぎ着けるようなスタートでした。
潤沢な開業資金を得てたのですが、見る見るうちに減っていく様に冷汗を掻いたものです。


私を含め総勢8名でのスタートで、そのうち6名が開発メンバーであり、それに営業担当が1名加わっています。崖っぷちに立たされ、この時ほど自分の能力を超えて営業活動に邁進したことはないと思います。優良な顧客に恵まれたと思いますが、売上を上げるよりも経費が出て行く方が多いのはあたり前です。最終的には立ち行かなくなる辛酸を舐めています。


敗因は私にIT端末機器カスタマイズという技術的知見に乏しかったことに尽きると思います。平たく言えば、私は技術屋ではなく事務方ですのでソースコードを書ける訳でもありません。それが大手企業の様に役割分担できるのなら、そんな事務方上がりの社長でも務まるのかもしれませんが、スタートアップ企業では社長が全てに精通している必要があります。


そうでなければ本当の意味で判断が出来ませんし、何かアクシデントが起きた時に社長自ら実務をこなしてリカバーする覚悟も必要なのがビジネスというものだと肝に銘じて悟っています。社長はマネジメントに徹していれば良いというのではなく、仮に社員全てが居なくなり自分一人になっても、そのビジネスを続けていくノウハウと気迫を持つことが必要です。


だから、何かビジネスを行う時に、自分に出来ることの延長上で自分の遣りたいことを重ね合わせて行く必要があります。また、それが独り善がりではなく、社会に受け止められ求められていることも大切でしょう。これってキャリアデザインそのものなんですね。だから自らのキャリアデザインと自分が行おうとするビジネスが表裏の関係である必要があります。


それは、ビジネスにおける自分自身の身の置き方ばかりでなく、ビジネスそのものも自分たちが蓄積してきたノウハウをベースとして、その延長上に自分たちがなりたいビジネスの姿を描いていく必要があります。もちろん、先にありたい姿を描いて、不足するノウハウを身に付けて行っても良いわけです。何れにしましても、己を客観的に理解していることです。


今日もありがとうござます!
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