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企業目的は「自己創出のれん」の最大化にある!

皆さん、おはようございます!
アイディア力と計画力の間にあるのが企画力ということになるのでしょう。この企画力を活かしビジネスを行おうとするとアドバイザー的な事業に終始してしまいます。企画したビジネスに土地、労働力、資本という生産の三要素を投下できれば列記とした事業になります。



長年企業の内部において培われてきた超過収益力のことを「自己創設のれん」といいます。 この「自己創設のれん」は、M&Aにより獲得された超過収益力である「のれん」と異なり
、これを評価して貸借対照表に計上することはできません。なぜなら、今日の会計は取得原価主義により外部取引等により実現した客観的な対価を具備してることが要件だからです。


一般的に、のれんといいますとM&Aなどにより他社企業を買収する場合に、被買収企業の時価で換算した資産総額を超過する対価により、買収される場合の時価資産総額と買収価額の差額(=厳密には各資産ごとに個別資産時価と買収対価の内訳を対比することが必要ですがここでは単純化して捉えています)を買収会社の資産にのれんとして計上することです。


それを自己創出のれんと区別する意味で買収のれんと言っても良いと思います。ここで両者に共通する「のれん」の本質は、企業が資産を購入して付加価値を付けて販売することを事業の目的として営利活動を行っている場合の付加価値を指してます。例えばメーカーであれば、材料を仕入れ加工して付加価値を付けて販売することにより利益として享受できます。


その企業内における営利活動によって生じる資産の増分価値を総称して「のれん」といいます。企業の目的は結果的にその増分価値を付けた資産を販売して「のれん」を実現利益として享受することにあります。結局のところ、企業は利益を享受する為に企業内で資産の付加価値を高める活動をしている訳であり、その増分価値部分を自己創出のれんという訳です。


だからM&Aにおける買収のれんは、その売上高に結び付くと考えられる推定利益を企業全体(=または一部の事業)として包括的に売買(=販売)を通して顕在化させる訳ですから買収のれんとして買収企業が資産として計上できることになります。M&Aに拘わらずとも
、一般的に企業は自己創出のれんを最大化するために日々営利活動に邁進している訳です。


もう少しこの自己創出のれんを深めて考えてみますと、自己創出のれんが生じるのは材料を加工するのみならず、一つのビジネスモデルを実現するために有形無形の事業に必要な要素資源を取得して、それを有機的に結合させることにより全体として他企業とは差別化された事業形態を実現することが出来ます。パーツとしての要素資源の取得額は幾らもしません。


しかし、それらパーツを組み合わせることにより、その個々の要素資源の取得価額を単純に積み上げるよりも、総体として高い価値を生み出すことが可能となります(=収益を資本還元する方法により算出できます)。イメージ的には、メーカの生産設備というと分かり易いかもしれません。個々の部材は幾らもしませんが、設備としての価値は高くなるからです。


今日の経済のソフト化下では、それが一層顕著になってます。極端な例としてシンクタンクやコンサルティング企業は基本的にオフィスや事務機器以外は資産を持たず、そこで働く人
々の知識やアイディアによって、無限に企業としての付加価値を高めることが可能となります。この自己創出のれんが株価にも多分に影響を及ぼすことになることに留意が必要です。


今日もありがとうござます!
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