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保証協会の支援!

皆さん、おはようございます!
以前、私の会社で働いていた知人とお会いしました。いまでは美容機器の製造卸業を営んでおり、売上が4億円にもなっていると聞き驚きました。その知人が当時を振り返り、私の誠実さで良いお客様を持ちながらも、少し他人に優しすぎるとのコメントに思わず合掌です。



東京信用保証協会が新型コロナ禍で2.4倍に膨らんだ保証債務の対応に追われてるそうです。都内の全支店に経営支援の専門人財を配置し、中小企業診断士の派遣や金融機関との対話に力を入れるそうです。実質無利子・無担保融資(=ゼロゼロ融資)の軟着陸に向けた長い道のりが始まったと言えるでしょう。欲を言えば、こうなることは目に見えていました。


コロナ禍とはいえ、なぜゼロゼロ融資を実行する際の条件として、債務者である中小企業のビジネスモデルを転換し事業再構築するところまで踏み込まなかったのか、残念でなりません。従来のビジネスモデルが陳腐化しているにも拘わらず、コロナ禍により売上が大きく消失してしまったことにより、それが包み隠されてしまった形となってしまったのでしょう。


同協会は保証などの金融支援が中心だった支店の経営支援機能を強化したそうです。4月から本部の経営支援部の職員を都内の11ヶ所にある全支店に配置し、専門家の派遣や企業再生支援などのノウハウを支店の職員にも広げ、経営支援のメニューは支店でほぼ提供できるようになったそうです。組織体制の変更によりどこまで実効性があるのか疑問が残ります。


私も研修で、同協会経営支援部の職員の方とご一緒したことがありますが、どちらかといいますと中小企業の財務リストラクチャリングに偏っており、ビジネスモデルの再構築には程遠い様に受け止めています。その為には、事業のことを一番良く知っている中小経営者のモヤモヤした事業に対する意志、ビジネスモデルやプランを可視化することから始まります。


ところが同協会の経営支援部をはじめ専門家のこれまでの支援のあり方は、現存するビジネスを前提として、どう売上を増やし、どう経費を削減するかというアドバイスに終始していたと思います。この手法でも、それなりに立ち直る中小企業も存在することは認めます。しかし、それは既にビジネスとして確立されている事業の場合であることに留意が必要です。


経営力再構築型支援という方法が取り沙汰されています。経営力再構築型支援とは経営者との傾聴と対話を通じて、事業者が抱える本質的な課題に気づくよう促し、内発的な動機づけにより事業者の潜在力を発揮させ、課題解決に至るよう側面的に支援するものです。私の中小経営者に対する支援手法も、この内発的な動機づけを注視することを第一議にしてます。


中小経営者が自ら意思を持ってビジネスモデルを考えていかなければ、どんなに専門家が自らの支援策を押し付けたところで、それを経営者が自分のこととして受け止められなければ
、効果的な事業再構築を実現させることが出来ないのです。経営力再構築型支援の場合では
、支援者を媒介として経営者に気づきを得ながらアイディアを創出させることが目的です。


勿論、経営者に対する傾聴を通じ、経営者の考えるビジネスに対する思いやビジネスモデル
、ビジネスプランを可視化すべく、伝え返しなどを通じて研ぎ澄ませて行くことも必要です
。謂わば、支援者が物事を経営者の立場で一致するように感じ考えられるかが大切なことは言うまでもありません。そうやって支援者を鏡のように経営者を写し出すことが出来ます。


今日もありがとうございます!
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