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持続可能循環経済!

皆さん、おはようございます!
映画「AALTO」を観て興味を惹いたのは、あの「人に寄り添う」数々の建築が多くの建築士を擁するアアルトのアトリエの中で理念を共有することにより実現されていたことです
。アアルト一人では為し得ないことを彼の理念を共有することにより実現できるのですね。



これまでの日本の経済構造は、マクロ的に国土全体で役割分担して全体として最適化するように成り立っています。首都圏に会社の頭脳と言われる本社機能が集積しており、地方に支社や生産拠点を配し、地域の労働力や資源を投入して商品を作り上げ、その大方を海外に輸出することによりGDPを押し上げてきた全体最適型の経済構造を持ってきたと言えます。


ところが為替相場が変動制になり円高が進んだことで、メーカーがこぞって生産拠点を海外に移転したことににより、日本の国土全体を使った全体最適経済構造が成り立たなくなっています。首都圏に本社を構える会社は、グローバルな視点で全体最適を図ることにより首都圏は潤っていますが、地方経済は廃墟と化した工場などの跡地が目立つようになってます。


その様な状況下、地方経済はそれらグローバルな視点で事業を営む大手企業から還流する資本が滞るばかりか、日用品の買い物を首都圏大手流通資本の地方展開により進出したショッピングセンターなどで行う為、益々お金が首都圏に吸い上げられて行ってしまっています。かといって地場産業も元気をなくし地域の人々は仕事を求め首都圏に移動するばかりです。


それでは地方経済は負のスパイラルに陥るばかりで、日本の国土全体を活用した全体最適な経済はいまや昔の話しとなっています。地方にもインバウンド観光客が訪れるようになり、地域に資本を落してくれるようになりつつあることは一つの光明と言えるかもしれません。
少子高齢社会の中で、地域に残されたシニア人口だけでそれを支えるには限界があります。


どうやって生産三要素のうち最も大切な労働力を呼び込み、地域内でヒト・モノ・カネが循環する持続可能な地域分散型経済構造を創るかが喫緊の課題であり、私のこれからの人生の目標であると言えるでしょう。リモートワークの進展により、多少の都会から地方への人口の流入が見られています。素晴らしい自然景観という立地の地方にとってはチャンスです。


でも、それだけで地方経済を循環させるだけの起爆剤にはなりません。ただ、地域固有の有形無形の資源を開発することにより、それら観光客や移住者の力を切っ掛けに新しいビジネスを創出していきながら、少しずつ仕事を増やしていく地道な努力が必要なことは言うまでもありません。新たなビジネスが創出されていけば労働力も集まって来るというものです。


必要なことは、地域に固有の景観、歴史、文化、産業にいま一度目を向けて、新しい視点で地域社会に必要とされる有形無形の商品を創りだすことでしょう。その地域の中に居てはなかなか気づけない良さに気づける地域外の発想やアイディアが不可欠だと思います。その意味では、まずは地域の方と地域外の方が交流する機会を増やしていくことが大切でしょう。


それから、少子高齢化社会の到来という社会構造の変化を捉え、公共事業だけでは手が届かない民間事業との間にある地域共益的な課題を事業を通して解決することが、新たなビジネスの着眼点になると思います。その様なビジネスをシニア層に支えていって頂けたらと思います。そうやって負のループを正のループにして循環する地域経済を創る必要があります。


今日もありがとうございます!
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