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ビジネスにおける契約行為と経済価値!

皆さん、おはようございます!
中身の濃い凝縮した数日間を過ごすと流石に疲れますね。特に交渉事となりますと、お互いの利害が絡みますので解きほぐすのが大変です。いかにその場の土俵を作ってしまい、その土俵に相手を載せるかがポイントとなりますが、強かな相手はなかなかそこに乗りません。



契約行為とは、2人以上の当事者が合意することによって、法的な権利義務関係が発生する行為です。簡単に言えば、法的に保護される約束のことです。契約は、申し込みの意思表示とそれに対応する承諾の意思表示が合致することによって成立します。一般的には互いの意思表示を契約書に認めるのですが、その多くは口頭による合意によって社会は廻ってます。


契約によって生じる法的な責任とは、権利と義務の発生です。契約を締結すると、契約当事者は契約に拘束されることになります。つまり、契約当事者は契約の内容である約束を守らなければなりません。契約書を作成すれば明文化されそれに拘束されることになりますが、
口頭契約の場合はどんなに仲の良い間柄であっても将来に向けて不安定な地位となります。


ビジネスを捉える時に、その有形無形の事業資源がどの様な契約行為で有機的に結合されているのか、そして個々の事業資源がどの位の経済価値を持ち、それらが有機的に結合されることにより、どの位の「自己創出のれん」としての付加価値を創出しているのかという視点を持ちます。この契約行為と経済価値の両面からビジネスを捉えることが大切なんですね。


世の中には様々なビジネスが存在する訳ですが、何れのビジネスもこの契約行為と経済価値によって事業に構造(=ビジネスモデル)を持たせている訳です。例えばスーパーマケットであれば、基本構造として店舗という物権があり、そこを拠点として商品を仕入れ販売する売買契約が存在し、そのスーパーのブランドや顧客購買データなどの知的財産があります。


どれだけバイイングパワーを効かせてメーカーから商品を安く仕入れて、それをそのまま商品として販売することもありますが、いくつかの商品と併せてお惣菜として調理をする手間をかけて付加価値を高めて販売することも考えられます。その場合は、調理をするパートさんが必要ですので雇用契約が生じますし、レシピという無形財産権も当然に発生してます。


このビジネスにおける契約行為と経済価値を読み解くために会計とは便利なツールだと思います。なにやら訳の分からない数字の羅列のように見える財務諸表ですが、その数字の発生は、それらビジネスにおける経済事象を契約行為と経済価値の両面から捉えたものだからです。ただし、経済価値の増減を伴なわない契約行為は表示されないことに留意が必要です。


ビジネスとは自己創出のれんという契約行為によって取得した個々の事業資源を有機的に結合することにより、その経済価値を高めることを追求する営利目的の行為です。だから、最終的に消費者との取引によって決定されるその付加価値を高めるために、どの様なビジネスモデルをデザインするかが問われるのであり、絶えずビジネスモデルの改編が望まれます。


0から1を生み出すことはアートの世界でもあり得ず、何かベンチマークするものをリデザインすることによって新しいビジネスモデルが創出されるものです。契約行為や経済価値を見極める技術は飽くまでその為のツールであり目的にはなり得ません。これからの時代に大切なのは新しいビジネスモデルを創出するためのアイディアであることに留意が必要です。


今日もありがとうございます!
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