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荷物新幹線!

皆さん、おはようございます!
高級レストランの調理などクリエイティブな技術は、腕利きの料理人の感性に委ねられ汎用化することが難しいものと考えられてます。そのクリエイティブなナレッジをどう科学的にマネジメントするかが知識社会において問われ、情報技術本来の活躍場面かもしれません。



JR東日本は、新幹線を使った生鮮品や電子部品などの小口荷物の大量輸送サービスを2024年度にも始める計画です。通常の旅客列車に荷物と旅客を同時に乗せるほか、荷物専用の列車を定期便として走らせることも目指しています。残業規制でトラック運転不足が懸念される「物流の2024年問題」が迫る中、鉄道輸送で物流インフラを補完する狙いです。


運行本数は今後詰めるとしてますが、東北新幹線をはじめJR東日本管内の各新幹線を用いる考えです。即日輸送に対応できる上、正確な運行ダイヤや速達性の強みがあるでしょう。地方で早朝に採れた野菜や鮮魚を首都圏の小売店に夕方の繁忙時までに安定的に納品したい需要は大きいと考えられます。電子部品も定時運行する新幹線を使うことが考えられます。


鉄道貨物輸送ではJRグループであるJR貨物が、石油やコメなど大きくて重いものを専用貨物列車で大量に運んでいます。JR東日本は生鮮品や電子部品など高価格帯のものを小口輸送して差別化を図り、JRグループ内での競争は避ける考えです。この荷物新幹線に関しては車両を改造せず、旅客が乗る車両の座席の足元などに荷物を積んで輸送する考えです。


荷積みや荷降ろしなどの業務は、作業スペースを確保できる各地の車両基地に加え、ホームの数に余裕のある大宮駅を活用する方針としています。荷物の積み込みや積み降ろし、届け先への運搬などの荷物新幹線の運用業務は、子会社のジェイアール東日本物流が担います。
在来線の定期券収入がコロナ禍前の8割水準に落ち込むJR東日本にとって朗報でしょう。


今回は1車両丸ごと使用することを考えており、全車両を荷物のみで運送する専用編成とした場合、1000箱(=1箱は長さ・幅・深さの3辺の合計が120cm以下)程度を運べる見通しを持っていますが、配送料の設定はこれから決めるそうです。8月末に上越新幹線で実験した際には約750箱を輸送しており、中型トラック約4台分に相当するそうです。


ヤマト運輸も幹線輸送に貨物専用航空機を購入し飛ばす予定になってます。大手運送会社の地域間輸送網を活用して、これまで大型トラックで幹線を高速道路で活用していた荷物を他の輸送手段に切り替えることは喫緊の課題でしょう。ただし、この大型トラック輸送を減らして行くためには、代替輸送手段の輸送コストをもっと下げて行く必要があると思います。


一定の需要量が見込まれるようになれば、新幹線の座席の間に荷物を一つずつ置くのではなく、車両の座席を簡単に外せるようにして1編成を車両ごとに分けて旅客と荷物の混載(=コンビネーション)にすれば、もっと積載量を増やすことができ輸送コストの低減を図れるでしょう。その様なことは既にエアラインでは、もう数10年前から実施してることです。


ヤマト運輸をはじめとする大手運送会社が、新幹線の一車両全てを貸し切る(=リース)こともコスト低減につながるものと思います。これまで大型トラック輸送に頼り切ってコスト低減のしわ寄せを受けてきたのは、トラック運転手です。彼らの労働環境を是正することはあたり前のこととして、トラック輸送に隔たった輸送網は社会にとってもリスクでしょう。


今日もありがとうございます!
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