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築地再開発に思うこと!

皆さん、おはようございます!
「友達とはあなたの欠点を愛してくれる人のこと」という言葉に思わず頷いてしまいました
。人間は社会生活を送るときに兎角、他者との相性がクローズアップされるものです。少なくとも他者の欠点ばかりを気にしていては円滑な人間関係を築くことは出来ないものです。



築地市場跡地(=東京都中央区)再開発事業が動き出しています。東京都が募集していた計画案を出した事業者の一つに三井不動産などのグループがあります。提案では総事業費を8000~9000億円と想定し、オフィス棟、ホテル棟、多目的スタジアム(=後楽園にある東京ドームを移転するものと想定される)、住居などを設ける複合開発になる模様です。


計画が実現すれば三井不動産にとり大規模再開発事業の集大成になるほどの大規模再開発ということになります。計画案では、三井不動産、読売新聞グループ本社、トヨタ不動産などが出資する特定目的会社(=SPC)が事業主体となります。特定目的会社方式が採られるということは、東京都有地にPFI法に基づくコンセッション方式を用いることでしょう。


東京都が70年間の定期借地権を設定した土地に2030年代前半の開業を予定しているそうです。10年間という長期化にわたる壮大な計画に、思わず戦後経済の総決算のような西陽が射しこむ眩しさを感じるのと同時に、三井不動産にとっても最初で最後の一大再開発事業になることを意識しての煌びやかな複合計画に、思わず固唾をのんでしまう気持ちです。


一つの地域にオフィス、住居、ホテル、娯楽施設などを設ける「ミクストユース(=土地の複合利用)」での再開発は東京ミッドタウンで先鞭をつけた三井不動産のお家芸とも言えます。様々な用途の施設を設けて、ビジネスパーソンから居住者、スタジアム観戦者、MICE(=国際会議や展示会など)利用者まで広く地域に呼び込む計画となっているそうです。


街づくりを超え都市づくりをイメージさせるこの築地市場跡地再開発ですが、果たして首都東京にもうこれ以上のハードウエアに偏重した近代的施設を造る必要があるのでしょうか。東京都の人口も減少の方向にむかいつつあるなかで、首都としての威信をかけても見た目にも壮大な牙城を崩したくないという強迫観念に悲哀を感じてしまうのは私だけでしょうか。


まず考慮にいれなければならないのが、物質文明から精神文明への転換期に差し掛かっていることでしょう。規模の経済や経済合理性を追求する為に産み落とされたピラミッド型組織も機能性ばかりを重視する余り、人間が持ち得る創造力を減退させるデメリットがあると言わざるを得ません。その様な社会病理から人間を解放し人間性を回復する必要があります。


人間というものは、広く会社組織という枠組みに限定しない社会経験を蓄積しながら、もやもやした潜在的な暗黙の知識を他者とのコミュニケーションを通じてそれを鏡として気付きを得て顕在化させることにより人間的に成長し、それと同時に様々なことを創造する生きものです。その時に必要なのが、精神的に自由で自律できる環境に自分の身を置くことです。


であるなら都市開発などの外部環境創りもその様な人間の個性を生かし、ただ単に煌びやかな街に見ず知らずの人々が群衆として集まるだけでなく、人間関係を育むことが出来るように設計する必要があります。近代的な新しい建物を造れば良いというものではなく、その地域で人々がどう主役として暮らすことができるかソフトウエアに注視する必要があります。


今日もありがとうございます!
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