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風船会計メソッド!

皆さん、おはようございます!
週末に愛車のロードバイクを走らせることが定着してきました。健康のためということもありますが、やはりその個性が分かり始めてきたので乗っていて楽しいものです。車道のクルマに神経を使いますので、年内に離島周遊ツーリングに出掛けることを楽しみにしてます。



最近、松本めぐみさんの著書「風船会計メソッド」という本を読んでみました。数字が苦手な人でも、また会計知識がゼロでも分かり易いように、会計をビジュアル化し2時間程で読み終える本です。松本さんご自身、秩父の松本興産という金属加工メーカーの経営者をされています。そこで会計に苦労をしたご経験を元に編み出したメソッドが好評を得ています。


貸借対照表とキャッシュフロー計算書を豚の貯金箱に見立てる一方、損益計算書を風船と気球に見立て、財務諸表の仕組みをビジュアルに解説してくれます。松本さんいわく、財務諸表を左脳で読みこなすのではなく、右脳で捉えることにより創造的で意味のある遣い方が出来るとしています。風船という売上が大きければ良いものではないことを教えてくれます。


私も30年余り財務や会計に携わっていますが、財務諸表とは読むものではなく、眺めるものだと思っています。最近、お客様である中小企業の社員の方々でも分かり易い財務諸表の表現方法をすべくビジュアル化すべく苦心していますが、風船会計メソッドは女性らしい柔らかい絵に財務諸表のフレームを例えている点(=特許取得済)が素晴らしいと思います。


ただ財務諸表を読みこなせるようになるだけでなく、損益分岐点売上高や総資本回転率などの財務指標もビジュアルで理解させてくれるところは、とても分かり易く良いと思います。
なぜ松本さんが風船会計メソッドに行き着いたかですが、ご自身の会社のマネジメントに苦労されたからです。松本さんだけでなく、社員の方にも苦手意識を持たないで欲しかった。


この本の最終章で、松本さんのマネジメントの苦労話と自分なりに体得したマネジメント観が記載されています。その中で、社員の方々とどうすればフラットな関係で自律的に仕事に取り組んで貰えるかを模索されて来たことが書かれています。脳科学、心理学、密教、空海の教え、量子力学、アート思考、組織開発など様々な分野の勉強を直観的になされてます。


財務諸表を経営の羅針盤として、様々な課題を読み解き、対処方法を導き出すツールとしての意味を理解され、特にそれを社員の方々と共有することが出来れば、会社として最高のパフォーマンスを発揮できることに思いあたったようです。それで事業部ごとにKPI(=重要業績評価指標)を設けたら、社員が離れていってしまったなどという経験もお持ちです。


数字というものは、事実関係を端的に表わすツールなのですが、人間の潜在意識に与える影響はナイフのような鋭さを持っています。人間を精神的に追い込んでしまうんですね。それでは事業を営む上で必要な羅針盤ではあるものの、良い発想が生まれて来なくなってしまいます。そこに目を付けた松本さんは、財務諸表をビジュアルで示せば良いと考えたのです。


その様に考えれば会計というものは一部の専門家により使用されてますが、未だ民主化されてないのかもしれません。そこに会計を発展させる余地が残されてるのでしょう。もっと平易なコミュニケーションツールとして活用されることにより、ピラミッド型階層組織をサークル型フラット組織へと変容させる為にも、これまでの常識を疑って見る必要があります。


今日もありがとうございます!
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