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多摩のものづくり拠点!

皆さん、おはようございます!
将来ありたい姿を見据え、現状からどうそこへ結び付けてるかを考えることが大切だと思います。それは企業が事業再構築する場合でも、個人が今後のキャリア展開をどの様に考えるかという場合でも同じことでしょう。将来をいかにデザインするかは人間の特権なのです。



東京都は国分寺市と八王子市の2ヶ所にコワーキングスペースや会議室を備えた中小企業支援拠点を10月6日に開業するそうです。コロナ禍でリモートワークが多用された時に、臨時的に開設したコワーキングスペースが都内に何ヶ所かあります。それら施設は、コロナ禍後も人気を博して常設され続けており、その施設が持つ効果を改めて認識したのでしょう。


この度、東京都が多摩地域に開設するものづくり拠点は、多摩地域のものづくり中小企業による技術交流を促し、新規事業の創出につなげてもらう考えです。企業の垣根を超えて知識や技術を持ち寄り、新しい開発などにつなげる「オープンイノベーション」を促すため、中小企業やその協力企業に利用してもらう考えに基づいたコンセプトを持っているようです。


イベントに使えるセミナールームなども貸し出すほか、国分寺で開設する拠点では金属・樹脂3Dプリンターなどの開発支援機器が利用でき、専任担当者がサポートしてくれるそうです。この施設を利用するにはサービス内容に応じた料金がかかるようですが、公設施設なので既に開設しているコワーキングスペースと同様に低価格であることが想定されています。


国立のコワーキングスペースでビジネス支援プラザを運営する立場としても、今回の東京都による多摩ものづくり拠点の開設は気になるところです。東京都は東京丸の内と立川でスタートアップを対象とした創業支援拠点も運営しており、それなりの実績を持っています。そこでの運営ノウハウを活用すれば、中小企業を対象とした支援拠点もうまくいきそうです。


ただし、スタートアップ経営者と中小経営者では異なる点も多々あります。スタートアップ経営者は、事業運営に関する知識も経験も乏しいことから自分に素直になって創業支援拠点の門戸を叩いて教えを請うことに構えがありませんが、中小経営者は日々の事業運営の忙しさに感けていることもありますが、意外と自分の殻に閉じこもって孤軍奮闘するものです。


その様な中小経営者が、オープンイノベーションという言葉につられて中小企業支援拠点に遣って来るのか、些かの疑問を持たざるを得ません。確かにこれからは、オープンイノベーションの時代であり、こじんまりと自分の企業だけで自前主義の考えによって事業を運営するのではなく、同業や異業種の企業同士が手を組みながら新たな事業を創出する時代です。


ただその為には、中小経営者もスタートアップ経営者と同じように大志を抱くことが不可欠となります。自分の会社をどうしたいかを考える以前に、経営者としての自分が将来に向けてどうなりたいのか、これまで培ってきた技術やノウハウを踏まえて、どの様にそこに近づいて行こうと考えるのか。まずは自らのキャリアをデザインすることが大切だと考えます。


中小企業というものは、経営者の生き様と会社のビジョンが表裏一体の関係にあることを知ればご理解いただき易いと思います。その様な大志を持つことにより、それを実現する為には自分の会社だけで孤軍奮闘しても叶わないことを知ることになります。ハードウエアから入る行政らしい考え方ですが、まずは中小経営者が集うソフト作りが不可欠だと思います。


今日もありがとうございます!
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