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プロシューマ社会!

皆さん、おはようございます!
先月から立て続けにお客様が金融機関に説明する必要から3本の事業再構築計画を作成しています。ただ数字面を捉えて財務分析したところで、あるべき事業の姿は導き出せません。必要なことは持てる事業資源と市場環境変化を抽象化してビジネスモデルを描くことです。



プロシューマーとはプロデューサー(=生産者)とコンシューマー(=消費者)からなる造語で、生産活動を行う消費者のことです。インターネットの普及により、消費者が自分で求めるものを作り販売するプラットフォームができたことや、消費者が企業へ声を届けることが容易になったことなどから、プロシューマー(=生産消費者)が注目されている訳です。


プロシューマーという言葉は、米未来学者アルビン・トフラーが著書「第三の波」の中で、生産と消費とを一体化した新しいタイプの生活者のことを「プロシューマー」と名付けたことから始まってます。この第三の波とは情報革新のことであり、インターネットやSNSで
、消費者が気軽に製造や商品企画、販売といった供給側に立つことが容易になっています。


情報技術という産業革命により社会が大きく変化する予兆を感じるでしょう。しかし、逆にこれまでの生産者と消費者が分離してきた社会の枠組みをあたり前の慣習として捉えていますが、それは第一次産業革命以降の僅か200年強の出来事に過ぎないことに留意が必要です。それまでは自給自足や物々交換をベースに置いた社会であったことが思い返されます。


それが蒸気機関という動力の発明によって、モノづくりは工場という施設に資本や労働力を集中させ、大量生産し大量供給することが最も経済合理性が高いことに価値を見出し、現在の資本主義社会が発展してきた経緯があります。ただし、そこには大量に生産した製品を消費する底なしの市場が存在していることが前提となっていることに気付く必要があります。


規格標準化された無機質な機能的製品によって、私たちの社会は大いに富を増やし豊かな社会を享受することができましたが、消費者である人間の欲求とは留まることを知りません。
そんな製品に飽き足らず、もっと自分ならではの生産者の顔の見える逸品、自然環境に優しいエコな製品などへと欲求が移り変わりつつあります。それを退行と見るか進行と見るか。


ただし、消費市場が求める製品の多様化が進む中で、社会の枠組みは大きく変わり行くことでしょう。規模の経済を追求して会社に資本や労働力を集中させることが必ずしも効率的でなくなるとしたら、一極集中してきたモノづくりを多極分散した方が効率が良くなります。
製品によっては職人芸のような技で造った方が効果的であり正しく生産消費者の世界です。


そこまで行くと世界中でただ一つのオリジナル製品ということになるでしょう。そこまで行かなくとも中小ロットの製品を求める消費市場も出現することから、だからこれからは目鼻の利く中小企業の活躍の場が増えるものと考えます。これまでの規模の経済を追求する産業構造の中で、必要なパーツをひたすら作り続ける下請工場という考えでは存続できません。


また、社会が生産消費者の方向に動いて行きますと、人々が糧を得る意識を寄らば大樹の陰的組織に帰属し役割を担う考えから脱する必要に迫られるでしょう。もっと個々人が自分が生きる目的意識を明確に持ち社会にどの様に関わって行くかを考える必要があります。言い方を変えれば、積極的にキャリアデザインを行い自らのビジョンに向けた行動が必要です。


今日もありがとうございます!
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