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アライアンスの時代!

皆さん、おはようございます!
先日、出張を電車で行ってきましたが、なんと往復の特急列車とも首都圏の人身事故の影響で90分も遅れて発車する始末です。通勤電車の様にすし詰めの車内で座席を立って動き回ることも出来ず、じっと自分の席で本を読んだりスマホをいじったりするしかありません。



お客様の商品を販売しやすくするために、某地方銀行と提携ローンと提携リースの話しを進めています。これまでの金融機関でしたら一企業とその様な関係を築くことは他のお客様との公平性の観点からご法度であったと思います。随分と理解のある金融機関だなと思いつつも、何とそのお客様の取り扱っている商品カタログも店舗に置いてくれるではないですか。


その地方銀行も以前は、その様なことはしていなかったそうですが、地方経済の活力を取り戻す一環でお客様と共存共栄を目指す考えから、柔軟に対応する方針を転換したそうです。元々は相互銀行であり、元を正せば無尽として発祥したその地方銀行のルーツを辿れば相互扶助組織ですから合点がいきます。金融機関も本来の原点に立ち戻ることが必要でしょう。


ただ単に資本の論理で規模を大きくすることなく、何でその事業を創業するに至ったかというDNAを理解することが、その企業としての存在意義であり、未来永劫守り抜いていかなければならない理念なのでしょう。その意味でいいますと、今日の企業の多くはその事を忘れ去ってしまっており、規模が大きくても中身のない質実剛健な企業が少ないと思います。


この地方銀行の例では、そのことの大切さを教えてくれます。某地方銀行にとっても提携ローンや提携リースの告知が出来れば、新しい活用例としての販促の意味がありメリットがない訳ではありません。でも、これからの経済というものは、企業がなんでも自前主義で営むのではなく、他の企業と手を携えて効率良く付加価値を高めて行く時代なんだと思います。


限りある資源を分かち合う経営こそが、これからの時代に望まれる持続可能循環経済ではないでしょうか。その意味では、企業同士の合従連衡であるM&Aよりもアライアンスの方が時の流れに叶っているでしょう。その方が、新しい社会に必要とされている商品を生み出し易いと思います。M&Aとは、結局は規模の論理による効率性を求めることに留まります。


実はこの某地方銀行とは、私が司る「ビジネス支援プラザ」という中小企業やスタートアップ企業にハンズオンでサポートするエキスパート集団について、提携関係を結びたいという話しがあります。経営者のメンタリングから、マーケティング、DX、各種専門士業までの経営に必要な機能を包括的にバックアップする体制を整えていることに着目されています。


私としては、このエキスパート集団を率いて、アライアンス関係を広げる事によりジレンマに陥っている地域企業を再構築する起爆剤にしていきたいと考えています。この地方銀行にとっても、日々のお客様との渉外活動に終始してしまう状況を打破する切っ掛けにしたいという思いがあるようです。タイミングがありますので、この流れを見守りたいと思います。


ものごとを大局的に俯瞰しながら、その本質を抽象化する能力に恵まれているようです。だから企業のビジネスモデルを財務数値という裏付けを持ってデザインすることが好きなのでしょう。企業が持つ資源を見極めて、それを企業間に横たわる垣根を度外視して、有機的に結び付け、社会にとって必要と考えられる付加価値を見出して行くことが楽しく思えます。


今日もありがとうございます!
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