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中小企業再構築のリアル!

皆さん、おはようございます!
主にスタートアップの起業プロセス支援や中小企業の事業再構築支援をハンズオンで行っています。どちらかと言えば事業再構築の方が、肉体的にも精神的にもタフでないと出来ないかもしれません。取引金融機関をはじめとする利害関係者との調整に手間が掛るからです。



中小企業の社外パートタイマー(←もっと良い言い方ないですかね?)としてCFO(=最高財務責任者)業務を担う様になってから早くも8年目に突入です。最初の頃は、自分の何を誰にどの様に売り込んで良いのか分からず試行錯誤であったと思います。また、自ら長年培った年季の入った経験があるとはいえ、商品として提供していくことが怖かったのです。


最初の頃のその様な感覚は鳥越苦労であり、時間とともに徐々に自分のペースを掴みながらお客様と適切な言葉のキャッチボールが出来るようになるものの様です。そもそも、中小経営者というものは財務や経理といった業務に苦手意識を持っている方が多く、むしろお客様が私に対して怪訝そうな構えを持っているものであることを知るのは、その後のことです。


最近では常勤役員として迎え入れたいというお話を良く頂くようになり、その様に言って頂くことに大変有難く思うのと同時に、それ以上に中小企業においてもCFOという職責の存在意義を理解して頂いていることに嬉しさがあります。それは、中小企業であっても成長していく為には、経営としての執行体制を整えながら経営方針をきちんと定める必要性です。


一般的に中小企業は、営業や生産に長けた経営者が屋台骨となって維持されているのですが
、中小企業の範疇から飛び出せず成長過程に乗せられないのは、そこに実務はあっても経営=マネジメントが存在しないからです。特に必要なのが事業ビジョンを描いて事業計画に落とし込み、それで実績を統制しながら軌道修正するプロセスであることが知られてません。


兎にも角にも、これまでの成功体験に基づいて会社の運営を行っていくことに傾注してしまい、その染みついた業務手法から抜け出すことが出来ないでいるのです。あまりに業績回復に期待を持てない状況に業を煮やした取引金融機関から経営コンサルを宛がわれることが多いようですが、結果として中小経営者にも経営コンサルにも良い印象が残らないようです。


それは、経営コンサル側が中小経営者の意向を充分に理解することなく、取引金融機関の顔色を見ながら勝手に実現することが難しい財務計画に傾注してしまうから、良好な人間関係が築けないからです。経営コンサル側も、中小企業の見るも忍びない姿を前に「先生」意識が働いてしまい、自分では気づいてないかもしれませんが高慢な態度になってしまいます。


既存事業を立て直すためには売上を高めるしかないことをオウム返しする経営コンサルも多いようですが、その様なことは中小経営者だって百も承知であって、その様な閉塞感漂う中で抜本的に事業を再編するビジョンを描き出す事を望んでいる訳なのです。それを経営コンサルが独りで考えるべき話ではなく、その答えを持っているのは中小経営者であるのです。


だから、まずはカウンセリングの傾聴手法を活用して、中小経営者の中に永年蓄積されてきた思いや考えを語ってもうことから始まります。中小経営者が自分自身の遣りたいことを理解していなければ、自分を変えようがありませんし、具体的な事業ビジョンとして働き手に指し示すことも出来ないでしょう。それが出来て初めて経営判断が出来るものと思います。


今日もありがとうござます!
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