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プロシューマー!

皆さん、おはようございます!
昔取った杵柄ではありませんが、最近、再び若かりし頃に散々経験した経営や事業の企画や管理といった業務に意識が向いています。財務の観点から事業再構築、M&Aなどの手法を駆使して企業価値を最大化することを手掛けて来ましたが、それを改めて俯瞰しています。



プロシューマーとは、未来学者アルビン・トフラーが考えた造語であり、生産者と消費者を掛けあわせた生産消費者の事です。何を意味しているかといいますと、産業革命後に企業組織形態が発展したことにより、それまでの生活圏内で生産していたモノづくりが物理的に乖離し出しましたが、それが再び消費者の手の中に近づきつつあることを予測したものです。


産業革命は、それまでの私たちの暮らしを一変してしまい、地球環境や地域社会の持続可能性を奪い去ってしまった転換点だと考えられています。もちろん産業革命は蒸気機関という一つの技術の現れに過ぎず、それを活用してどの様な社会を築き上げて行くかは、私たちの意志一つに委ねられていることは言うまでもありません。全ての責任は私たちあるのです。


しかし、産業革命を起点にして大量生産大量消費型社会が形成され、それが株式会社制度と結びつくことにより資本主義経済を大きく進展させたことは事実であり、益々の資本効率性を追求することになります。現在においては、実物経済と対を為すはずである資本経済が独り歩きをし始めて、資本が資本を産む形の資本主義経済を追求するあり様となっています。


ただし、その様な経済の枠組みも情報技術という新しい産業革命を背景として、またこれまでの社会の枠組みに限界を感じ始めている心ある人々の手によって、少しずつではありますが是正されつつあるように受け止めています。その社会の枠組みが転換する起爆剤となる現象が、精神的限界に達している人々の働き方の変化として現れて来るものと考えています。


右肩上がりの経済環境の下では、企業はとにかく大量生産し効率を追求していれば利益を最大化させることができ、働き手に最大の効用をもたらすことが出来ました。その前提が崩れてしまえば、働き手にとって企業組織で働くことは精神的な苦痛ばかりが強調されることになります。働き手にとって、夢や志といった心を大切にしたいと考える様になるでしょう。


そうすると、これまで安全と考えられていた企業組織に帰属することに疑問を持つようになるでしょう。物質的な安定性は既に満たされており、これから精神的安定性を求める様になると思います。その結果、遠くまで通勤時間を費やして通うことや、辞令一本で全国どこへでも異動するこれまでの慣習が逆に奇異に映るでしょうし、既にそうなりつつある様です。


働き手は自分の出来る遣りたいことで糧を得たいと考えるのが究極だと思います。ただ、現状はまだ企業主体社会であり、その様な考えを実現する機会がまだ少ないと思います。しかし、徐々にその様なプロシューマー社会の方向に動き出して行くことは疑う余地もなく、その様な社会が到来する速度を上げるべく、自分に出来ることから手を付けたいと考えます。


だから、ビジネス支援プラザを開設したのであり、自らもパートタイムの社外CFOとして中小企業の変革に向けて当事者として出来ることを行っています。そうです、だからこそ中小企業やスタートアップ企業の「支援」の側に留まることなく、いつまでも事業「主体」として社会との関わりを持ち続け、働き手=生活者が主体の社会に変えて行くべきでしょう。


今日もありがとうございます!
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