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中小企業の再建!

皆さん、おはようございます!
一つ年上の先輩に初孫が誕生したようです。お孫さんと初対面の彼の顔はその可愛さのあまりデレッと目尻が大きく下がっていました。自分もそう遠くない日にお爺ちゃんと呼ばれる日がやって来るものと思います。自分の遺伝子を継いだ子孫の存在はさぞ神秘的でしょう。



昨日の午前中は、お客様である中小経営者と大手信用金庫の本部へ会社の再建につて協議するために訪問してきました。ある程度、どの様な反応が信用金庫側から出て来るかを想定していましたので、「経営改善計画」という資料としては我ながらに完成度が高いものと認識しています。ただ問題は、計画を作成して終わりでなく、その通りに業績を残すことです。


ここまで来る間に1年くらい時間をかけて経営者が考える遣りたいこと、遣るべきことを経営力再構築伴走型支援による方法で十分に整理しながら可視化してきましたので、今回はきっと落ち着いて経営に傾注することができるものと思います。人間は、自らの思いや意志といったものを自分で理解した上でないと、行き着くべき方向が定まるものではありません。


今回は、少なくとも経営者の腹落ちが出来ているので、経営改善計画に従った結果を出してくれることでしょう。この点に関しは、もともと私がこの中小企業に関りを持たせて頂いたのが一昨年の春頃だったことが思い返されます。たまたま引退する経営者より事業承継を受けたばかりか、従業員も積極採用する塩梅でとても強気な事業の展開を始めた矢先でした。


もともと大手企業の営業担当者であったこの4代目経営者は、兎に角、来るお客様を拒まず受注をしてしまうところがありました。その割に従業員を大幅に増員したにも拘わらず皆して忙しさに感ける矛盾に陥っています。そうです、各受注案件の利益額や利益率を意識することなく、よろず相談拠点的に仕事を受けていれば仕事が回らなくなるのはあたり前です。


また、事業承継により譲り受けた事業もコストばかりが掛っており、どう見ても会社に利益貢献しているとは考えられません。ただし、その様な体制に変更して初年度でしたので、経営者もおいそれと遣り始めた事を止める発想はなかったでしょう。その様な時に、経営者が自らの会社を客観的に可視化して貰うことを目的に早期経営改善計画を作成した次第です。


当然にその計画では、膨れ上がったコストを吸収するために、未だ経験したこともない売上を作らなければなりませんので、計画倒れとなる計画になることは予め分かっていたことです。計画基準年度をスタートしたばかりの頃は、経営者も意気揚々と売上獲得に奔走していましたが、流石、忙しいにも拘わらず利益が付いてこない状況に焦りだすのは当り前です。


事業を行うことが目的となってしまい、事業を通して何を実現しようとしているのかが分からなくなってしまっています。そこから半年くらいは、この経営者の夢、志、思い、意志といったものを深掘りして可視化することに力点が移っています。なぜ、サラリーマン時代は事業を継ごうとは思っていなかったのに、親からこの事業を承継したのかなどの理解です。


そうすると、この10年間の間に蓄積した思いが浮かび上がってきます。ただそれ以前に先代経営者との間に合った蟠りが邪魔をしていて、上手く自分の思いや意志を表現できないでいたのですね。そこまで自分が固まれば、後はそれを企業理念や将来ビジョンに落とし込み現実的なビジネスプランを描き出すことになります。後は迷わずに実行するのみでしょう。


今日もありがとうござます!
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