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中小CFOとして為すべきこと!

皆さん、おはようございます!
読書は新しい知識を得たいからというより、まだこの社会に定着していない自らの着眼点を確認する為、私と同じような考えを持つ著作を選ぶことが多いです。領域としてはポスト資本主義社会、循環型地域経済、金融のあるべき姿、財務会計の潮流、人間性心理などです。



世の中小企業経営者は、経営全体を見渡し方向性を決める「企画立案と意志決定」、やると決めたことを最適な方法で実行する「執行」、資金を確保し投資意思決定を行う「財務」の3つの経営固有の業務を独りで行っているのが実情でしょう。現実的に考えれば、一人の人間が3つの能力を持ち、かつ適切に使い分けることは並大抵のことではないと思ってます。


それは中小企業の規模如何にかかわらず、たとえ創業まもない企業でも同じでしょう。企画立案と意志決定および執行は、自ら身を置く業種のことを熟知していれば一人でも出来るでしょうが、財務についてはある程度の専門性を必要とする為、殆どの中小企業は財務機能が欠落しているのが現状だと思います。だから、一定事業規模で成長が止まってしまいます。


家族経営など、奥様がカチッと経理を行っている中小企業もありますが、それは家計を守ることに似ていて余程のことがない限り一定の成長ラインを超えることが出来ません。ここでの財務は、経営者であり、事業の先読みができ、投資判断や意思決定ができ、財務のプロであり、法律に詳しいハードネゴシエーターかつリレーション力に優れてる含意があります。


また、財務を担う方のパーソナリティにもよりますが、これからは企業としての質をブレークスルーさせて行くためには、経営者および従業員に対するウエルビーイングではありませんが仕事に対するモチベーションをメンタル面から捉え改善して行くことも必要でしょう。
特に中小経営者に対する精神的なケアが自己成長に大きく左右し、事業展開に影響します。


また、これからの時代の経営のあり方を想定しますと、自前主義に固執する大手企業に留まらず、中小企業の方がより一層にその機動力を活かして、事業展開に必要な資源の調達に際して「所有」することばかりに拘らず「借りる」という考え方が必要になるでしょう。それは一つの事業の目的を実現するために、それに共感する他社と連携することを意味します。


これから、ますます時代の流れるスピードが早くなって行きますので、これまでの様に堅固な工場や生産設備を構えて事業を営む時代ではありません。例えばM&A(=企業の合併と買収)により必要な事業資源を取得するのでなく、アライアンスにより他社と連携することの方がこれからの新しい事業や商品を創出することが重視される知識社会に合致してます。


知識社会の見方を変えれば感性社会と言い直すことが出来るかもしれません。その様なしなやかな社会ではビジネスもしなやかである必要があるでしょう。事業それ自体もビジネス目線と生活者目線の隔たりない、しなやかな感性によって創出され織り成されるものとなります。その様な優しい感性を持ったコミュニティ中で繋がりを求めて共創していく社会です。


事業を支える枠組みとして、その様なコミュニティをデザインして行くことも必要だと思います。そして共創して事業を生み出していくためには、ただアイディアを融合させるだけではなく、柔軟なビジネスの枠組みをデザインすることも大切です。それは必ずしも合弁で株式会社を設立することを意味しておらず、民法上の組合の様な柔軟な自由設計が必要です。


今日もありがとうございます!
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