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何のための事業か!

皆さん、おはようございます!
車窓からみえる山々も雪を被った眺めから、新緑が芽吹き青々とした春の眺めへと移り変わってます。いつの間に日中の陽が昇っている時間も長くなり、朝夕の淡い陽の光を一身に浴びることが心地よくなっています。こうやって四季折々を心身で感じられるのは幸せです。



会社は誰のためにあるのかという論争が繰り広げられています。もちろん株式会社の形態を取っている以上は株主のために存在するということが法律で規定されています。それは財産権という意味で所有者を明らかにする必要があるからです。しかし、今日では大手の株式公開をする会社が余りにも株主資本経営を追求し過ぎるために、様々な弊害を来しています。


余りにも短期的な業績を追いかけるため、会社業績の振れが大きくなってしまっていることに対して、安定的な株価上昇を維持するために無理な業務効率化や意味のないM&Aを実施したりしています。それは会社の業務を無機質な標準化と効率化に向かわせてしまい、会社の中で働く人々を息苦しくさせるばかりか、最近ではメンタル異常を来す人も増えてます。


また、社会的観点から俯瞰してみれば、資本を持てるものと持たざる者の格差が広がるばかりで社会問題化しています。この格差を放置すると、やがて資本主義社会を破綻へと向かわせてしまうことになります。その様な中で、経営者は何を拠り所として勤しめば良いのでしょう。経営者の分別として安易に資本主義社会に迎合することは、些かどうかと思います。


確かにそれらも経営を行っていく上で考慮に入れなければならないファクターなのでしょうが、何のために事業を営んでいるのかという視点を忘れてはなりません。これまでの企業なら、ひたすら商品を作り販売すれば飛ぶように売れた高度経済成長下の経営環境とは明らかに異なっています。その当時は標準的効率性と規模の経済さえ目的としていれば良かった。


その当時は、資本論理を信奉していれば市場メカニズムによって自動的に需給バランスの均衡が図られると信じられてきましたが、今日に至っては必ずしもそうではないことが明らかになっていると思います。盲目的に利潤を高めることばかりに目を奪われますと、やがて社会から見離されることになってしまうでしょう。今こそ道徳心が必要とされる時でしょう。


会社の道徳心とは、それは即ち会社を経営する経営者たちの道徳心ということになります。ただ漫然と会社を機械的に運営することなく、社会との関りの中でどの様な事業の存在価値を見出していくかを経営者自らが明確に持ち続けることが不可欠です。これまでなら、それが無くとも形ばかしの会社を運営することが出来ましたが、これからの時代は異なります。


その様な大手会社を頂点とする産業構造の狭間で事業を営む中小会社においても同じことが言えるでしょう。大手の圧力で品質の高い製品を安い価格で作り続けてきた宿命が生き残るための知恵と化してます。それはこれまでの時代だから通ずることであり、これからの時代は通用しなくなることは明らかです。ただ汗水を垂らせば称賛される時代ではありません。


その様な会社を先代経営者から引き継いだ若い経営者は、先代以上の事業に育てるべくプレッシャーとなることでしょう。しかし、先代は先代の生きる時代を駆け抜けてきたのであり時代によって社会環境は移り行くものです。そのトラウマにいつまでも捉われることなく、自分がその事業を通して何を実現しようとしているのかを明確に持つ必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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