誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

戸田建設のアート事業!

皆さん、おはようございます!
今年は年甲斐もなく走って、走り抜けた充実感があります!少しばかり荒削りであったかもしれませんが、肉体の限界を精神力でカバーしながら持ち前の個性を活かし、12ヶ月が終わろうとしています。来年は今年広げた枠組みの中身の質を高めつつ、まだ突き進みます。



戸田建設は、2024年に京橋で完成予定の新本社ビルでアート事業を展開する予定です。同ビルの1~6階にイベントホールや展示スペース、アートショップなどを設け、若手芸術家の育成や情報発信の場と位置付ける計画です。新本社ビルを若手芸術家の活動の場や発信拠点とし、あわせて芸術家に創作や展示、販売機会などを提供するプログラムも始めます。


京橋エリアを起点にアートの創造・発表・販売のサイクルをつくることで芸術家を育成し、同エリアの文化的価値向上を目指していくそうです。建物のエントランスロビーや屋外広場といった共用スペースにアート作品を展示し、1年~1年半ほどで新たな芸術家の作品に入れ替える考えです。工芸や古美術といった現代アート以外の分野の活用も模索しています。


新本社ビルは1~6階が芸術文化エリアで、8~27階はオフィスフロアとする建築計画です。同社は建築工事終了後も街づくりに関わり、不動産価値の向上にも繋げていくことを企図しています。今般の戸田建設のアート事業への取り組みに、これからの時代を象徴する新鮮さを感じます。これからの精神文明を先取りする、時代を読み切った取り組みでしょう。


なぜアート、精神文明が時代の先行きを読み切っているかといいますと、日本では明治維新以降、今日に至るまで不足しているモノを満たす物質文明であったといえますが、これからは如何に精神的な豊かさを享受するかが大切であり、ビジネスの世界でも効率よく標準化されたモノを作り続けるのではなく、個性溢れる創造力を拠り所とすることが求められます。


個性溢れる創造力とは、必ずしも芸術活動に限定した意味ではなく、ビジネスをはじめとしたあらゆる場面でユニークさが求められていることを意味します。学校教育で学んだ知識(
=形式知)に依拠するのみならず、五感で感じ取り蓄積した暗黙知をベースに、そこに如何に社会の矛盾を感じ取って、自分なりの視点を付け加えた作品を描き出す必要があります。


創造力を発揮する為には、言葉にならない自分自身の潜在的な意識を言語、絵画、音楽など何らかの方法によって表象させ形式知化させることが不可欠となります。そのプロセスは、言葉でいい表せないようなエネルギーを費やす必要があるでしょう。暗黙知を形式知として表象した結果、人間はこれまでの自分の枠組みを超越して、一回り成長するものなのです。


この社会で生きる人々が、大なり小なりその様なアート活動を行うことによって、これからの未来のあるべき姿が描きだされていくことになります。だからこそ、その象徴である芸術活動に目を向けることが大切だと思います。戸田建設がそこまで意識を向けたのかどうか分かりませんが、単なるメセナ活動としてではなく時代の流れを肌で感じているのでしょう。


バブル経済崩壊時に一度は経営破綻した会社ではありますが、市場心理に敏感に反応する感性豊かなDNAを持っている企業であるように感じます。今般の戸田建設のような取り組みを狭義の芸術に限定することなく、様々な創作活動がビジネスに繋がるような取り組みを大手企業は行っていくべきだと思います。これからの時代「人」が益々大切になるでしょう。


今日もありがとうござます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する