誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

知価社会のビジネスモデル!

皆さん、おはようございます!
青春は「人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志
、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。」と思います。



最近でこそ知的資本(=ヒューマンキャピタル)経営が注目されていますが、既に1985年に当時の通産省官僚を退官された堺屋太一氏がその著書「知価革命」の中で、世界と日本の「次なる社会」を大胆に予測し、日本中に衝撃を与えたことが思い返されます。「脱工業化社会」の仕組みと実像を探り明かし「知価社会」を提示し、大きな脚光を浴びています。


堺屋氏は「知価革命」において、ポスト工業化社会として知恵が価値を産み出す「知価」社会(=堺屋氏による造語)の到来を予測しています。工業社会においては、資本を生産設備に集中させて、スケールメリットを追求することがビジネスモデルの常套手段とされてきました。標準化された規格商品を大量に生産すれば、大量に消費される時代だったからです。


確かに消費者が生活をする上でモノが不足する時代であれば、その様なビジネスモデルが成り立つのですが、既にモノは満ち溢れ消費者の欲求は精神的なことへと向かっています。その様な社会の中で消費者は、自分自身の精神的な充足を求めるために有形無形の商品を求めますが、それはどこにでもある標準化された規格商品でなく自分ならではの逸品なのです。


それを感性消費やコト消費と呼ぶこともあるようですが、その様な商品を供給する要はもはや大規模な生産設備ではなく、再び人間が持つ能力に焦点があてられるようになります。それは従来の人間の労働力により自給自足的にモノを生産するのとも異なり、アイディア、思い、志といった知恵がものが商品に込めらることにより価値を生み出すことを意味します。


それは米アップル社のアイフォンのようにモノに化体させることもありますが、情報技術の進展と相まって無形商品として消費されることもあるでしょう。そのような社会を知価社会といいますが、知価社会におけるビジネスモデルは工業社会のようにスケールメリットを追求することが出来るのでしょうか。知的財産ビジネスのあり方がヒントになると思います。


知価社会において焦点があてられ需要されるのは、アイディア、思い、志といった無形のブランドや技術、意匠、ノウハウといった資産になります。最近の時代の潮流でいえば消耗される「資産」ではなく知的「資本」といった方が正しいのかもしれません。それらの無形資本は、自らモノに化体するか、他者に有償で貸与してモノに化体することも考えられます。


若しくは無形の資本のまま書籍やSNSなどの媒体を通じて流布することも可能でしょう。
知的資本を流布することばかり考えずに、独自にお客様に相対で知識やノウハウを提供するオーソドックスな方法もあるでしょう。よく良く考えてみますと、それらは全て自らが持つ知識やノウハウといった情報を単に提供するだけのシンプルなビジネスモデルと言えます。


もっと派生的に既存の知識・ノウハウ、商品、事業などと融合させて新しい価値を見出すことも考えられるかもしれません。知識やノウハウというものは、人と人が織り成すことで触発され新たな知識やノウハウを生み出すという意味で、人の数ほど増殖していくものです。
その意味では、知識やノウハウを効果的に発現させるマネジメント手法の確立も大切です。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する