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プラットフォーム型事業!

皆さん、おはようございます!
長年コーポレートファイナンスという鎧を身に纏ってきましたが、最近はそれを自由に脱ぎ着できるようになったと思います。自分の可能性なんて一つだけでなく、無限に広がるものですので、いつまでも鎧を着たまま安住することなく様々なことを吸収したいと思います。



一般的に事業を営もうとする時、事業に必要な資源を全て取り揃えて行おうとする心理が働くものだと思います。それは過去成功してきた事業がそうしていたからという慣習に捉われているのか、それが事業の生産性を考えた時に最も効率が良いと考えられているからか分かりません。でも、全ての事業に必要な資源を自社で整えていては効率が悪い様に思えます。


これだけ先行きが不透明で変化のスピードが速い社会の中で、事業に必要な資源を全て整えていたら、小回りが利かなくなるでしょうし、一度それを所有してしまうと無駄なく使用しようとしてしまうでしょう。そうであるなら、事業に必要な資源を自社内に取り揃えることなく、核となる資源のみ自社で所有し、他は必要に応じ他者から借りれば良いと思います。


確かに経済が右肩上がりに成長することを前提とするなら、それら必要な資源を全て自社内に整えて規模の経済を追求する方が効率的だと言えそうです。しかし、大量生産消費型経済は過去の一時の出来事であり、これからの時代は少量多品種生産が一般的となり、大規模な工場、生産設備などは足枷にこそなれ、必ずしも利益の源泉とはならないものと思います。


AI(=人工知能)技術の進歩により、大規模設備でも少量多品種生産に対応できるという考え方も出来ますが、それなりの初期投資が必要になりますし、それ以前の問題として何を作るかまでAIが判断することはないでしょう。これからの事業に必要なのは、多様な個性に応える商品や事業を創り出す企画力とそれを裏付ける核をなすノウハウだと考えてます。


時代の流れを見抜き、商品や事業の企画力を確立して、それを実現するために必要な機能を社外と連携しながら組み立てていけば良いでしょう。良い企画であれば、多くの他者事業との連携も容易になると思います。もしかすると、その最良な企画を描き出すにも、他者が持つアイディアやエッセンスを参考にしながらコーディネートしていくことかもしれません。


その様に考えてみると、これからの事業というものは企画コーディネート力が益々重要になるのかもしれません。企画コーディネート力を発揮する為には、事業に必要な機能の一部を担い、そこでのノウハウに裏打ちされた目利き力を企画コーディネート力に活かしていくことが不可欠でしょう。商品のクオリティは企画コーディネート力だけでは担保出来ません。


この企画コーディネート力を事業の核と為す資源として確立していきますと、重厚なピラミッド型の階層組織から、より柔軟でフラットなプラットフォーム型組織へと変容していくことでしょう。その上で、事業としての社会的な存在意義を明確にすれば、様々な商品や事業のアイディア、そしてそれを実現する為の事業に必要な機能が集まるようになるでしょう。


時代の変革期において、その様に事業再構築していくうねりがそこまでやって来ている様に思います。その結果として、これまでの大手企業を頂点とする元請下請構造が瓦解していき中小企業でもプラットフォーム型事業を営めば元請けとなり得えることができるでしょう。その為には、内向きな事業のやり方を他の事業者と連携して外向きにする必要があります。


今日もありがとうございます!
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