誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

地域文化承継事業!

皆さん、おはようございます!
業界によって事業運営方法が異なり、それが企業文化として息ずくと思います。例えばフロービジネスとスットクビジネスでは、絶えず売上を追いかけなければならないか、保有資産が毀損しないよう管理するかという大きな違いがあり、それが発想の違いとして表れます。



ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクと同社の会長が代表社員を務める有徳合同会社とは、各地の地域経済の自立や文化の継承を目指す持ち株会社AINUS(=アイナス)ホールディングスを設立しました。食、旅、伝統技術の各分野の振興に向けた事業を展開するそうです。傘下に各分野の新会社を設立し事業展開を目指します。


自然栽培にこだわる農家の支援に取り組む他、鹿児島県徳之島町では富裕層をターゲットにした宿泊用ビラの建設、伝統工芸の技術を活用した商品開発も行います。この地域文化継承事業の発案者は、ふるさとチョイスを発案したトラストバンクの創業者である須永珠代氏です。ふるさとチョイスと同様、地域の食、旅、技をもっと盛り上げ守ることを目指します。


アイナス代表を務める須永氏は2012年9月にふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を開設した実績を持ちます。ふるさとチョイスを通じてふるさと納税という制度を日本に根づかせ、ヒト・モノ・カネ・情報という資源の都市部一極集中を是正することで、自治体の財政支援や地域産業の活性化に注力してきた経験を踏まえた新規事業の発案でしょう。


これまでも「自立した持続可能な地域づくり」をビジョンに掲げており、全国の自治体とのネットワークを活かして、エネルギー事業、地域通貨事業、行政のDX化を図るパブリテック事業を展開し、地域経済の自立と循環を目指しています。ふるさとチョイスは全国1600以上の自治体が利用し、累計寄付金額1兆円を達成するポータルサイトに成長してます。


ふるさとチョイスという事業で培った行政との人脈、そこへ出品する地域事業者との関わりの中から、須永氏は自立した持続可能な地域づくりへの思いをより一層に熱くして行ったのでしょう。難しい事業分野への参入になりますが、傍から見ていて分かり易い納得感のある事業への思いや志だと思います。ふるさとチョイスで築いた利用者を活かすべきでしょう。


アイナスは、特定の分野における専門性が高く、独自のノウハウやネットワークなどを有する企業の立ち上げや既存企業への出資を生業とする様です。更には、地域にある魅力を磨き上げ、ブランド価値を高めた商品やサービスを全国に展開する他、将来的には海外市場をも睨み、地域に資金や資源が還流する仕組みをつくることを事業の構想として持つようです。


事業構想から垣間見られるビジネスモデルは「地域商社」そのものだと思います。商社機能として、事業投資を行い地域ビジネスの経営へ参画し、地域の有形無形の製品やサービスのブランディングを行い、ふるさとチョイスで培ったポータルサイトを通じて、それら地域に根差した製品やサービスを国内他地域、更には海外をも視野に入れ販売する考えでしょう。


このビジネスの肝となるのは、やはり地域における人脈を通した情報収集力だと思います。そのコアとなる事業資源については、既にアイナスは須永氏を通じて蓄積しているのでアドバンテージがあります。不足する事業資源としては、出資先企業の事業を構築していくマネジメント力ではないでしょうか。ファイナンスについては幾らでも遣り様があるでしょう。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する