誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

インタンジブル・アセット創出の構造!

皆さん、おはようございます!
ヒト、モノ、カネという経営資源の中で、事業を行う上で一番大切なのはヒトであることは言うまでもありません。大手企業であれ、中小企業であっても、絶えず不足している資源が人なのかもしれませんが、だからこそ選択と集中という戦略観を持つことが大切なのです。



大学院ではインタンジブル・アセット(=無形資産)を研究テーマとしていたことが思い返されます。企業や事業の経済価値を最大化させる源泉として、どう事業資源を有機的に結合させるか、資金調達におけるトランシェ構造など、様々な観点からアプローチ出来ますが、究極的には必ずしもバランスシートに表現されない無形資産を増やすことに尽きるのです。


無形資産には、権利として保護ざれている知的財産権、物質的な形態を持たないソフトウエア、営業権や暖簾(=のれん)など同業他社と同一の有形資産を活用していながらも比較優位な超過収益をもたらすビジネスモデルやノウハウなどが不可欠に蓄積されてる要因として挙げられます。何れの無形資産も人間が持つ知識やアイディアをその拠り所としています。


その様に考えてみますと、企業や事業の経済価値を最大化させる為には、企業が事業を営む際に、どうやって新しい知識やアイディアを創出させ無形資産として企業内に蓄積させて行くべきかということに探究心が湧いてくるというものです。コーポレートファイナンスや会計学では専門領域外で、心理学や人間科学といった専門領域との学際テーマなのでしょう。


情報化社会の到来により、株式時価総額の大きいPBR(=株価純資産倍率)の高い全ての企業は収益の源泉が無形資産であることが理解される中で、企業経営において無形資産への注目度が高まっています。これからの時代は、工場や生産設備などのモノではなく、人間の創造力を拠り所とした無形資産(=ヒト)を如何にマネージメントするかが問われてます。


既に一般化されている普遍的先人の知識を習得することは、手っ取り早く合理的ではありますが、それ自体だけでは新たな考えやアイディアを生み出すこは出来ず、そこに新たな経験知や身体知としての暗黙知により新たな切り口のアイディアを融合させる必要があります。もちろん暗黙知と暗黙知を融合させて形式知へと昇華させ一般化することも考えられます。


個々人が持つ言葉に出来ない暗黙知を融合させ新しい形式知を生み出すために必要なのは、
それら人々が共感し合える環境を整えることだと言われてます。お互いに共感し合うことにより、相手の立場で物事を理解し合いながらポジティブに新しい知を探り当てる共同作業が行い易くなるからでしょう。批判的態度では、誰もが心を閉ざし話しが弾まないでしょう。


また、経験知や身体知としての暗黙知も、ただ漫然と興味の趣くまま経験を増やしていけば良いというものではなく、そこには一定のテーマ性があった方がより深く専門的な一芸に秀でた匠の技のような知を獲得することが可能となり、より価値の高い形式知を創出することが可能となるのではないでしょうか。個人の哲学を通したより洗練された暗黙の知識です。


その為には、個々人が自らの思いや志(=マイパーパス)に従った弛まぬ努力を持って暗黙知を磨いて行くことが必要でしょう。個々の人間に宿る「パーパス」「暗黙知」という2つの軸を通して人々が「共感」し合うことによって、新しい考えやアイディアという無形資産を創出するものと考えます。また、目的が明確なオープンプラットフォームも不可欠です。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する