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企業価値経営の醍醐味!

皆さん、おはようございます!
経営するということは、事業をマネジメントすることよりも、自分の内側にある言葉にできない思いを探し当てエネルギーを注ぎ続けることかもしれません。その為には、自分自身の中にぶれない軸を持ち続けていることが必要であり、拠り所となる深い専門性が必要です。



最近の大手企業を見ていますと、会社を存続させることに躍起になり、無理やり株価を高めようとする意識が働き、ROE(=株価収益率)を高めるべく機械的に自己資本コストを下回る事業を切り捨て、それを上回る事業を強化すべく海外進出を行ったり、M&Aによって帳尻を合わせ様とする数値目標を企業の目的と履き違えている会社が多いように見えます。


本来の企業の目的は、持てる有形無形の事業資源を活用して、社会の課題を事業を通して解決するところに意義が見い出せるのだと思います。その結果として、企業の経済的な価値が最大化することが本来のあるべき姿です。その為には、企業としての哲学が不可欠だと考えます。ここでの哲学とは、世界や人生などの根本原理を追求し続けることと理解してます。


このところ企業のパーパス(=存在意義)が問われる様になっていますが、これなど正に企業哲学が問われていることに他ならないと思います。それなくして経営しようにも羅針盤なくして大海原を漕ぎだす舟のようなものであり、強い意志を持ち合わせてなければ漂ってしまいます。当然に大いなる自然界の力と折り合いを付けながら受け止める必要があります。


パーパス経営を突き詰めてい行きますと、いま巷で行われている経済合理性をのみを優先するM&Aは減ってい行くのではないかと思います。社会的意義のあるM&Aもある訳で決して無くなりはしないと思いますが、むしろ資本業務提携のようなアライアンスの方がこれからの時代に合致している様に思います。その方が自らの意思に従い機動性に富むでしょう。


企業は自らの経済価値を高める源泉として、有形無形多種多様な資源をどう創造的に組み合わせて事業というビジネスモデルの枠組み考え、社会の期待に応えた結果としての利益やキャッシュインフローを得ていくものだと思います。その際の醍醐味は、やはり事業というものをどの様な要素となる資源を有機的に結びつけるか考える創造力にあるものと思います。


事業に限らず物事を創造するということは、それを創造しようとする人間の人格や審美眼がともなっていなければ社会に応えられる洗練された作品を生み出すことが出来ないと思います。純真な素の自分を通して社会を見つめ受止め、そこで感じたことを作品という客体に魂を込めていく作業だと思います。そこには私欲などという一点の曇りもないものでしょう。


創造的に事業を創っていく過程では、不足する要素資源としてのパーツを社外に求めることもあると思います。その際にM&Aやアライアンスを活用することもありますが、それは形振り構わずということでなく、創出しようとする事業に当事者同士が共感することが前提にあり、ともに社会にとって意義ある事業を創り出す喜びを分かち合うことが前提でしょう。


ただ資本という力に頼っていては良い事業を創り出すことは出来ないでしょう。その様なことを考えながら、どう貸借対照表で表される左側の資産の部を組み立てるかを考えることに奥深さを感じます。そして、それに共感してくれる顔の見える資金の出し手のリスク許容度の違いを考慮に入れながら右側の資産負債をどの様にコーディネートするかも醍醐味です。


今日もありがとうございます!
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