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知識集約型のビジネスモデル!

皆さん、おはようございます!
普段、勉強してる姿を見たことのない息子が、マーケティングの勉強をはじめています。聞けばマーケティングの検定試験を受けるとのこと。やはり人間というもの差し迫れば自然と行動するものなのですね。私も同じ位の年齢から将来を考える様になっていたと思います。



売上高100億円以下の上場企業の2021年度増収増益額見通しランキングを見ますと知識集約型の技術やサービスを磨いて顧客ニーズをつかみ、収入を増やす企業が上位に入っています。首位には企業のプロジェクト管理を支援するマネジメントソリューションズ(=MSOL)が、他にも中小企業向けコンサルのエフアンドエムが上位にランクインしてます。


高周波電源装置、人工知能開発などの技術型企業も上位にランク付けされていますが、それら技術型企業が製品の販売やサブスクリプション(=月額課金型サービス提供)により安定的に収益を計上できるのとは異なり、コンサルティング型ビジネスは商品を物や情報に化体し複製することが難しい労務集約型に近いビジネスであることをどう捉えるべきでしょう。


MSOLは2005年の創業時から一貫してプロジェクト支援を手掛けています。担う業務は、システム開発をせずにプロジェクトの実現に必要な業務の洗い出しや作業分担などを行っています。日本企業は、DX(=デジタルトランスフォーメーション)を管理するマネージャーが不足していることに目を付けた支援業務で、需要は今後一層高まることでしょう。


顧客には、東京ガス、トヨタ自動車など名だたる企業が擁しており大手企業が売上高100億円未満のMSOLにサポートを依頼するのは、同様のサービスを提供する大手コンサルが報告書や提案書で終わるのに対し、顧客が課題を抱える現場に赴き、プロジェクト完了まで支援する姿勢が評価されているからで、品質の高さで新規顧客を獲得してきたと言えます。


競争力に磨きをかけるため力を注いでいるのがコンサルタントの育成であり、足下の需要増に応えるため、今期に前期比7~8割増の260人前後の人財採用を行い、全社で700人規模まで体制を拡大し、教育制度も充実させる方針だそうです。順風満帆に見える同社ですが課題は、コンサルタントという固定費に依存する現状のビジネスモデルにありそうです。


売上を増やすために止めどなくコンサルタントを増やす必要があり、将来に向けて希望する人財を確保できるか課題が残ります。サービスをクラウド経由でソフトウエアを提供し、月額課金するサブスクリプション型ビジネスとも異なり、利益率の改善にも課題が残るように思えます。これまでのビジネスモデルから、どの様に新しいモデルへ転換するのでしょう。


MSOLの事業は知識集約型のこれからの時代の新しいビジネスであるのは間違いないのですが、成長し続けて行く為にはビジネスモデルをブレークスルーする必要があるでしょう。それとも、これからの知識集約型ビジネスというものは株式上場させること自体に型にあて嵌まらない異質な存在なのでしょうか。糸口としてシェアリングモデルはどうでしょうか。


これからの時代、優秀な人財ほどプロシューマ(=生産消費者)化していくと思います。その様な人財が自由に事業活動を行えるように、プラットフォームを用意し業務をアウトソーシングしては如何でしょう。勿論、サービスレベルを高めて行く為の研修教育は欠かせません。一層のこと資格化して教育ビジネスとして人財マネジメントに徹しても良いでしょう。


今日もありがとうございます!
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