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SOMPOホールディングス!

皆さん、おはようございます!
久しぶりに立川へ行ったついでに、IKEAと昨年に新しくできた商業施設GREEN SPRINGSを覗いて来ました。旧立川飛行機(=現、不動産事業を営む立飛企業)が所有していた広大な空き地が再開発により生まれ変わり、みごとな街へと変貌をとげています。



損害保険会社を擁するグループ企業でありながら矢継ぎ早に損害保険以外の新規事業を立ち上げ続けるSOMPOホールディングスが、新たな主要事業である介護事業(=SOMPOケア)において開発した介護施設向け業務改善システムを外販する目的で、介護事業を手掛ける綜合警備保障、およびウチヤマホールディングの2社と協業するというので驚きます。


自社が運営する介護施設の為に介護データ分析システムを開発しているだけでも、よくぞ損害保険事業という異分野からの参入でありながら、そこまで徹底して事業を行えるものと感心する所です。保険と介護という相互補完効果を期待するのみならず、新たな事業として介護システムを外販するまでに事業を確立するとは、なかなか出来ることではないでしょう。


綜合警備保障やウチヤマHDとの協業は、あくまでも開発したシステムを外販するに先立ち、両社が持つデータや業務オペーレーションに合わせた仕組みに改善し、汎用性のあるシステムにする念の入れように、ますますSOMPOホールディングスは約7万人もの社員を擁する名だたる大手企業でありながら、その様なイノベーションを惹き起せるのでしょう。


先日も介護事業における海外のデータ解析大手企業の買収や本業である損害保険事業における新たな事業取り組みについて記したばかりですが、イノベーションに向けた手綱を緩める気配がないどころが、その勢いが留まることがありません。人財マネジメントにおいても、これまでのメンバーシップ型雇用に留まらず、専門職にジョブ型雇用を導入するそうです。


2022年度から採り入れるジョブ型雇用は、デジタル技術やマーケティングなど専門職別に、新卒者、中途採用者、既存社員からの希望者で300人超を募り登用し、サービスのデジタル化を進めながら、事業環境の変化に適応できる専門人財を育成することが狙いとしてあるそうです。専門人財は、本社で需要の高い新事業開発部などに配置するとのことです。


大手企業の中で新規事業を立ち上げることは至難の業であり、よほどそれを司る担当者が自律して、かつ明確な志を持ち得てなければ、ピラミッド型階層組織の中で歴史のある企業文化や泥臭い人間関係のとぐろに巻かれ押し潰されてしまうものです。また、SOMPOホールディングスの経営陣もその辺を理解し、新規事業の独立性を担保しなければなりません。


SOMPOホールディングスは、ビジョン「すべての人々・地域・社会にたくさんの笑顔と活力あふれる確かな明日をお届けする」を掲げており、ブランドスローガンを「Innovation for Welbeing」と定めるばかりか、パーパスとして向き合うべき社会の課題を「ニューノーマル」「少子高齢化」として明確に定めているではありませんか。


その上で「『安心・安全・健康のテーマパーク』により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」としてます。率直に理念や存在意義が明確な企業というものは、思慮深い哲学を内在化させており外側に対しても、内側に対しても柔軟で強いと思います。また、戦略的リスク経営までを標榜しており素晴らしいと思います。


今日もありがとうございます!
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