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スタートアップを増やす!

皆さん、おはようございます!
色々なカフェを巡り、お気に入りのお店が下北沢、初台、西荻窪にある「本の読める店フズクエ(=fuzkue)」です。店内はそのお店の名にある様に、木製家具を多用した静かな小じんまりとした図書館の様な造りで、時間を気にせず読書を楽しむことが出来ます。



経団連は、スタートアップ企業の育成に向けた提言を発表しています。現在10社程度のユニコーン(=企業価値が10億ドル以上の未上場企業)を5年後の2027年までに100社に増やす意欲的な目標を掲げました。その為には、ユニコーンに至るスタートアップ企業の裾野を広げるべく、スタートアップ企業の数を10万社に増やす必要があるとしてます。


提言は、起業環境の整備や投資マネーの呼び込みなど狭義のスタートアップ育成策に留まらず、教育や人財採用といった幅広いテーマに踏み込んで政府や日本企業に意識変革を訴える形となっています。新卒採用で一流企業に入らないと幹部になれないという切迫感が社会の風潮として存在する問題を指摘し、人財流動性を高めることの重要性を強調する格好です。


海外諸国に目を向けますと、スタートアップ育成によって経済成長の好循環を生み出していることはユニコーン企業数にも表れてます。欧州では5年ほど前までスタートアップに対して非常に保守的でしたが最近ではその姿勢も急速に変わっており、日本も今がスタートアップを育成していく最後のチャンスであるという危機感を持って挑む必要があるとしてます。


具体策として、法人設立手続の完全なワンストップ化の他、関連する政策が省庁別に分散している現状では一元的施策実施ができないことから「スタートアップ庁」の様な司令塔機能を持つ組織の設立が必要としています。また、海外ベンチャーキャピタル(=VC)に有限責任を負うLP出資をする専門ファンドの設立や公的マネーによる投資拡大も求めてます。


確かにスタートアップ企業を育成していく為には、政策面や制度面の改編も必要かもしれませんが、それ以上に大切なことはスタートアップを立ち上げようとする人々の意識の問題だと思います。もっとスタートアップ創業者の予備群を広げていく必要があるのではないでしょうか。今の日本では起業に対してリスク面ばかりが際立ってしまっている様に思います。


誰しも糧を得る安定性を投げ打ってまで起業しようとは思わないでしょう。自分が起業を通じて実現したいと思う強い志と、それを実現するために考え抜かれた戦略観をもってして、会社勤めする場合との天秤をかけるというのが現実だと思います。自分の志を実現するためには、必ずしも起業を選択しなくとも会社勤めによってもある程度満たすことは出来ます。


何よりも大切なことは、起業しようが会社勤めしようが何れにも強い志を持っていることだと思います。企業側もただ単に一流大学出身だからといって諸手を上げて新卒採用することなく、もっとその人がどの様な志を持って社会に対して何を実現させたいのかを充分に見極める必要があるでしょう。ジョブ型雇用の導入によって、そこが浮き彫りになるでしょう。


また、起業経験者を中途採用として受入れることも必要でしょう。逆に、企業勤めしている人がスピンアウトして起業することも可能な社会にして行く必要があります。その時に最も大切なことは、働き手が社会との関わりの中で成し遂げようとする目的意識を高く持つことです。時代の変革期を迎え、その様な人財でなければ企業成長すら覚束なくなるでしょう。


今日もありがとうございます!
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