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中小企業のパーパス!

皆さん、おはようございます!
欧米人から日本の職人を見るとKKDに頼り過ぎているように見えるようです。経験、勘と度胸、すなわち暗黙知を形式知化することによりそれが揺るぎないものになるとの指摘でしょう。必要なのは時として暗黙知を客観視することにより更にそれが深められることです。



時代の変遷の中で、表層的な欲求を充足させることではなく、もっと精神的な充足感を追い求める文明に移行しつつあるように受け止めています。目先の利益、表面的な信用、虚飾の偶像といった、これまでの社会の風潮を身に纏うことにいい加減に疲れ果て、もっと人間としての本質に迫るべく、もっとありのままに自分らしく如何に生くべきかが問われてます。


人それぞれに異なる価値観があり、それを包み隠しながら迎合する生き方ではなく、もっと嘘のない自分をさらけ出し、似た者同士が共感し合いながら生きていく個性的な共生社会が求められているのでしょう。これも情報化社会の進展により、個々人が自由に自己表現しそれを受容する社会の到来がもたらした、これからの時代を見る上で大切な切り口でしょう。


それは他者の嘘偽りのない価値観を受容するのみならず、自ら固有の価値観や思い、志といったものを積極的に表現して行かなければ、ボーダレス社会の中で埋もれてしまうことを意味します。言葉巧みに情報発信せよということではなく、自らの存在意義を明確に意識しながら日々の生活の中で体現していくことを意味します。その為には己を知ることでしょう。


人間とは自分のことが分かっている様で、意外に自分のことは曖昧模糊としていて、可視化することが出来ない存在でもあります。それを明確にする為には自問自答を繰り返しながら一歩ずつ自分に近づいて行く他ありません。職人が暗黙知を形式知化する様に自分の納得できる作品が出来るまでそれを繰り返すのと同じように、考えることを止めてはいけません。


企業経営においても同じことが言え、会社としての存在意義(=パーパス)を絶えず深掘りして行かないと、消費者やそこで働く者と価値観を共有することが出来ず、ただ単に機械の如く無機質な商品を果てしなく供給する存在に成り下がってしまいます。その様な企業が提供する商品には魂が籠っておらず、消費する側にとっても楽しさや喜びが感じられません。


そこで働く者にとっても自らの思いや志と照らし合わせ、砂上の楼閣の様な無機質な会社に愛着を持てず、付け焼刃的な仕事に終始してしまうでしょう。パーパスが明確な会社に人が集まる時代だと思います。これからの時代、パーパスを持ち得ない企業は、それがどんなに大手企業であろうと、イノベーションは起こし得ず、存続すら難しくなっていくでしょう。


創業者の様なカリスマが存在しない、サラリーマン意識の強い経営者の下でパーパスを合議制で打ち立てようにも限界があり、その様な企業は衰退せざるを得ないでしょう。現状、地味ながらもイノベーションを確実に成し遂げている大企業に共通するのは、みな明確なパーパスを持ち得ており、そのパーパスの下、そこで働く方々の求心力の拠り所となってます。


寧ろこれからの時代、中小個人事業者の方がパーパスを打ち立て易いと思います。その為には、それら事業の責任者個人が自らの思いや志を明確に持ち得ていることが条件になりますが、それを投影して企業としてパーパスを確立できるからです。留意すべきは、一個人として事業を通じて自己内省を繰り返しながら、自らの人生哲学に磨きを掛け続けることです。


今日もありがとうございます!
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