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イノベーター損保ジャパン!

皆さん、おはようございます!
事業を立ち上げることは、単にテクニカルにビジネスモデルや事業計画に基づいて事業を形づくるだけでは長続きしないものです。やはり事業を立ち上げようとする者の情熱や思いといった魂が込められている必要があり、テクニックは事業を行いながらでも身に付きます。



新聞紙上を賑わすことなく着実にイノベーションを進めている会社に損保ジャパンがあります。損害保険という金融事業者でありながら、事業会社を尻目にこれからの時代の流れを先読みしつつ、本業である損害保険事業のフィンテック化、更には最近注力している介護事業のIT(=情報技術)を活用した運営効率化を進めていることに注視する必要があります。


金融事業者は商売柄、物事を保守的に捉えがちですが、なぜ堅実かつ大胆にイノベーションに取り組めるのでしょう。それはきっと、経営者が縦割りのピラミッド型階層組織に甘んじることなく、明確に自らの会社の存在意義を確立しているからであり、それを社員との間で共有しているからでしょう。10年後の損保ジャパンがどの様に変革してるか楽しみです。


例えば、生産設備など機械の故障前に保険金を支払う仕組みを具体的に進めています。2022年度にも工場や洋上風力発電所の機械音から故障リスクを検知し、代替部品の調達費や利益損失を補償する保険を販売する計画です。機械音の検知には、電子部品メーカーの日清紡マイクロデバイスの音響センサーを保険契約者の施設に設置する仕組みとなっています。


また、今夏までに中小企業向け火災保険の契約判断や保険料算出を短時間で完結させる仕組みを作る予定です。イスラエルの新興企業、ジオエックスと提携し、人工知能(=AI)を使って航空写真をもとに建物の情報を解析することにより、従来は訪問して建物を丸1日かけて調査していたものを最短30分程度で調査を終えることが出来るようになるそうです。


現在注力している介護事業においては、音声分析などを手掛けるスタートアップと組み、音声で高齢者の嚥下(=えんげ)機能の状態を調べられる技術を開発しており2022年秋を目処に事業化する計画です。SOMPOHD子会社で介護事業を手掛けるSOMPOケアとスタットアップのPSTとが共同で開発し、特許権まで出願の申請を行っているそうです。


同じくSOMPOケアは、高齢者向けに健康や食生活のアドバイスなどを行う生活支援サービスを開始するため、今月、第1号の専門拠点「いきガイドステーション」を都内世田谷区に開設するそうです。介護が必要ではない高齢者とも接点を持つことで顧客層を広げる他、
保険外サービスを拡大することで、新たな収益源の確保にも繋げることを狙いとしてます。


更には、SOMPOライトボルテックスを通じて、空家のスマートハウスにリノベーションを行い、提供するサービスを始めるそうです。健康アプリなどデジタル技術を使ったサービスと組み合わせ、音声チップを屋内の複数の箇所に貼り、家の中で使用する各家電に指示を出せる仕組みも検討しているそうです。SOMPOが強化するデータ事業にも役立ちます。


損保ジャパンの新しい事業展開を俯瞰してみますと共通点があることに気付かされます。それは徹底してITに拘っており情報デバイスなどを通して集積したデータ解析を通して新しいビジネスに活かそうとしている所です。事業領域としては、損保ジャパンならではの生活の安心安全を提供することに特化してます。オープンイノベーションによる取り組みです。


今日もありがとうございます!
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