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内発的イノベーション!

皆さん、おはようございます!
M&Aアドバイザリーを専門とする会社が日本に生まれてから30年余りが経とうとしています。いまでは多くの業者が出現し、中には株式を公開することもあたり前の様になっています。多分に個々人の専門スキルに負う業務ですが、どの様に標準化しているのでしょう。



日本企業に対するイノベーションが叫ばれるようになって、随分と時間が経過していますが大手企業などを傍からつぶさに眺めていますと、一向に決め手となる大胆な変革に覚束ず手を拱いている様に見えます。M&Aを活用したリストラクチャリング型構造改革に着手している企業を見受けますが、自助努力で内発的に事業再構築することは難しいのでしょうか。


海外企業に目を向ければ、時流に合わせ柔軟にビジネスモデルを改編しながら、成長を欲しいままにしている企業が多いように見えます。例えば、意外かもしれませんが米マイクロソフトは、今までに2回もビジネスモデルを変えてきたことをご存じでしょうか。B2Cではじめた事業をB2Bに改編し、そして今ではクラウドを軸とする事業を主戦場としてます。


どしてその様な内部の組織体制を変化自在に変えることが可能なのでしょう。もっとも、その様な大胆な経営戦略の変更は経営トップボードで意思決定がなされ、それを会社内の各部署のタスク変更にまで落とし込んでい行きますと、そこで働く人々にとっては大きな混乱が生じることは誰しにも推測できることです。収集させるまで苦労と困難が待ち受けてます。


日本人の本性として、その様な大胆な変革に慣れていないことから、出来ることなら穏便に避けて通りたいというのが本音ではないでしょうか。欧米企業に比べ、企業の歴史も浅く経験知が少ないからかもしれません。若しくは、経営トップが生え抜きである為に、社内の派閥の様な泥臭い人間関係に執着せざるを得ない組織行動上の特性があるのかもしれません。


しかし、その様な社内に起こす混乱こそがイノベーションに繋がるものであり、不安定な状況を克服し、末端の社員に至るまでが知恵を出し合いながら身の回りの業務を見直していく混乱を経て、はじめて新しいビジネスモデルが創出されていくものなのでしょう。勿論、各々がプロフェッショナルとして、形に捉われないアイディアを出すことに意味あります。


その意味では、日本の企業というものは業務の生産性を高めることのみに意識が捉われ過ぎているのではないでしょうか。確かに、戦後右肩上がりの経済の中で、黙っていても売上が伸びていくことから、為すべきことが欧米企業を模倣して業務を標準化して生産性を高めて行くことであったことは理解できます。その経営手法に現在も捉われたままなのでしょう。


雨降って地が固まるではありませんが、一旦、その過去の栄光を打ち砕きゼロベースから新たな事業を創り出していくつもりでイノベーションを断行すべき時だと思います。日本人は真面目過ぎますので、もっと大らかかつ大胆に自らの気持ちを開放しても良いのではないでしょうか。そうやって社内の人々が垣根を越えて交わることにより暗黙知が発揮されます。


寧ろ、何の枠組みにも捉われない中小ベンチャー企業の方が、伸び伸びと自由な発想で仕事に取り組んでいる様に見えます。彼らの弱点は、社会階層の中で底辺を支える立場を甘んじて受け入れてしまっていることにあると思います。その意識さえ払拭できれば成長する素地はあります。事業は所詮、逞しいやる気と知恵によって如何とも出来るものだと思います。


今日もありがとうございます!
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